第3478回では石油業界の太陽光発電への進出を取り上げましたが、今度は重電です。
シャープや京セラ、三洋などどちらかと言えば少し格下の企業が今までは太陽電池で活躍していました。重電メーカーが進出するには規模が小さすぎるのかそれとも成長に疑問を持っているのかと不思議に思っていました。しかし、どうやら風向きが変わってきたようです。
日経Ecolomyより (4/29)
日立製作所の川村隆会長兼社長は28日、日本経済新聞の取材に対し、昭和シェル石油と提携して太陽光発電事業への参入を検討していることを明らかにした。昭シェルの太陽光パネルと日立の電力制御技術を組み合わせ、国内外でシステム受注を目指す。日立は2009年3月期に7000億円の連結最終赤字になったもよう。グループ経営を効率化し、11年3月期の黒字転換を目指す方針も表明した。
日立は宮崎県内の薄型テレビ用プラズマパネル工場を昭シェルに売却し、昭シェルが太陽光発電パネルの量産工場に転用する方向で交渉を進めている。川村氏は「従業員の受け入れを含め近く合意できる」との見通しを示した上で、工場売却と併せ太陽光発電事業の提携を日立側から申し入れたことを明らかにした。
重電と言えば、原子力にしか興味が無いのかと思っていた東芝も既に太陽光発電への進出を発表しています。
電力・産業用太陽光発電システム事業拡大への体制強化について 2009年01月05日
当社は、電力・産業用太陽光発電システム事業の拡大に向けて体制強化を図るため、同事業を統括する組織を新設し、2015年度に売上高約2000億円を目指します。
太陽光発電システムは、地球温暖化防止に向けてメガソーラーなどの電力・産業用の大規模システムの計画が国内外で発表されています。今年度の電力・産業用の全世界における市場規模は約1.2兆円で、2015年度には約2.2兆円になることが予想されるなど、今後も市場は拡大することが見込まれます。
当社は、大規模な太陽光発電システムに不可欠な、高効率な太陽光インバータや、安全・長寿命な蓄電池である新型二次電池「SCiB」などの製品を生産しています。また、電力系統への連系や分散型電源をネットワーク化したマイクログリッドなどのシステム技術を持つとともに、大規模プラント向けシステムエンジニアリングなどの実績も有しています。これらの当社固有の優れた技術力と総合力を生かし、高効率な太陽光発電システムを提供していきます。更に電力流通・産業機器の既存の海外事業拠点を活用することで、国内に加え、グローバルにも事業を積極的に推進していきます。・・・以下略
これで従来から取り組んでいる三菱電機を含めた充電3社が全て太陽光発電に参入となりました。いよいよ太陽光発電の時代の到来と取っても良いのかも知れません。
大きな進展が期待できそう!