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団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

★坂出市立病院

2009年05月12日 | 坂出

  第268話で全国ワーストワンの赤字から黒字に変換した坂出市立病院をとりあげました。第986話第1624回でも書いたようにテレビに取り上げられました。
  しかし、その貢献者である院長が代わって(
第2212回)しまっていたので驚いたものです。
  できうれば市長になって坂出市を根本から変えて欲しかったなんて思ったものでした。
  久し振りに、その私立病院の記事がありました。それも市長選挙にからんだものでした。

  香川 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)より

  再起へ坂出(09市長選を前に)市立病院 医師不足に老朽化

  外壁に配管がむき出しになった坂出市立病院。大型連休中の一室で勤務医の50歳代の男性外科医が手帳を開いた。1月は平日すべてで手術の日程が入り、宿直5回、その明けにも執刀した。「36時間勤務は当然。365日、出勤した年もあった。支えているのはボランティア精神か、使命感か……」。その直後、首から提げた院内用の携帯電話が振動し、白衣を着直して急患の診察に向かった。

 216床、12診療科。自治体立病院屈指の健全運営とされ、他の自治体から視察が相次ぐが、累積赤字解消までの道のりは長かった。

 医師の平均月給122万円(2008年度)は、県内公立病院で下位だ。約10年前の電子カルテ導入前には、安価なパソコンを量販店でまとめ買いし、LANケーブルは職員が張り巡らせるなど経費を節減。市税も投入して、約25億円の累積赤字は16年かけて07年度末に解消した。「5年以上連続の黒字」が評価され、今月21日、社団法人「全国自治体病院協議会」(東京)から優良病院表彰される。

 だが、医師不足は深刻で、02年、32人だった常勤医の退職が相次ぎ、今年4月には研修医を含め23人になった。06年には出産を一手に担っていた産婦人科医1人が大学の医局に戻り、産科は休止に追い込まれた。

 「福島県で起きた帝王切開での死亡事故で、執刀医が逮捕されたことが背景にある」と病院側は説明する。

 訴訟リスクの高い診療部門からの人材流出を、現在も夜勤をする小児科医の砂川正彦院長(57)は「ガラス細工のような危うい均衡の上に成り立っている」と打ち明ける。

 そこに、築40年を超える病棟の老朽化問題が浮上した。昨年8月、市が市議会委員会に示した耐震診断では、62年建築の第3病棟(5階建て)は、「震度6強の振動や衝撃で、倒壊、崩壊する危険性が高い」と判定されていた。

 「全面建て替えか、耐震補強か」。いずれも巨額の費用が必要だ。今年3月、市立病院運営・整備等特別委員会がようやく設置されたが、「早急な対応が必要」との認識で、委員8人が一致するにとどまっている。

 収益に直結する入院患者数は、慢性的な看護師不足も重なって減少を続け、新規入院は3500人(05年度)から3132人(08年度)に落ち込む。診察を終えた女性患者(56)は「近くに民間病院があるが、公の安全網は必要。財政難だからといって医療の質を落とされては困る」と注文する。

 1947年の仮診療所開設時から地域医療を支える“老舗”。前院長時代から「骨身を削る努力」(砂川院長)で打ち立てた「健全経営」の看板が、医師不足と老朽化で揺らいでいる。

  新しい院長さんも赤字に陥ることも無く頑張っているようですね。しかし、その中身は厳しそうです。医師や看護師不足に施設の老朽と、何時、もとの赤字に陥るか綱渡り状態のようです。
  こうしてみると、医師・看護師・スタッフなどの努力や人件費の削減、償却の済んだ古い施設などの条件が整わない限り自治体病院が黒字化することは無理なのじゃないでしょうか。
  つまりは、こんなことを言うと顰蹙を買いそうですが、自治体が病院を経営することを考え直すときが来ているのじゃないでしょうか。
  私が勤務している体育館なども果たして自治体がやる必要があるのでしょうか。

難しいところです!