何気なく読んでいた12日の読売新聞に興味深い記事がありました。最初はその意味がよく分からなかったのですが、読んでいるうちにこれは面白いかもしれないと感じました。
映った人は棒でみせます 京大教授ら開発
プライバシー配慮 動画処理システム
公共施設などに設置したカメラがとらえた人の姿を、棒線に置き換えて表示する画像処理システムを、美濃導彦・京都大教授(知能情報学)らの研究グループが開発した。映った人のプライバシーに配慮しつつ、即座に動画でインターネット上に流せるため、「観光地などの混雑状況を自宅で手軽に確認できるようになる」としている。・・・中略
システムは、事前にカメラ設置点付近の無人の状況を、時間帯や気象条件を変えて映像に記録。カメラが一定の身長がある人の姿をとらえ、無人時の映像との違いを感知すると、人を棒線に置き換えて動きを表現する。・・・中略
美濃教授は「施設の利用人数や混雑時間帯なども容易に把握でき、行政や企業が対策などを立てる際の基礎データとして活用できる」と話している。
参考:美濃導彦 (Michihiko MINOH) 美濃研究室
要するに、画面に映った人をただの棒として現すのでプライバシーの侵害にならないと言うものです。
これを読んで、直ぐに思いついたのが、第3539回で取り上げたGoogle EarthやGoogle Mapのストリートビューにこれを取り入れることです。この面白いストリートビューも今やプライバシー問題で全面的な展開に苦しんでいるように思えます。
やたらに強くなった人権によって面白いものが使えなくなるのは残念でもあります。そこでこのシステムを使えば世界の今を配信することも可能かもしれません。そうなると、それこそ居ながらしてパソコンで世界中の今を動画で見ることが出来るかもしれません。
これは、是非、Googleと美濃さんが組んで取り組んで欲しいものです。
そうなったら楽しいだろうなぁ!