私が公共交通、それもJRなどの鉄道が大事だと考えるようになったのは、第85話でも書いたように、阪神大震災のときの経験からです。何といっても、大きなドアを持つ鉄道の乗り降りの早さはバスなどの小さなドアに比べて大きな差があります。
そんなドアの大きさの素晴らしさの話題がありました。
東京メトロは5日、乗降口の幅を50センチ広げた地下鉄東西線用の新型車両「15000系」を報道関係者に公開した。乗降時間の短縮につながり、ラッシュ時に集中投入することで、運行の改善が期待される。
同社によると、従来型の乗降口は130センチだが、新型は180センチ。大人4人が一度に通れる。5月に運行開始の予定で、2年間で13編成(130両)導入。1両当たりの座席は54から44に減るが、座り心地やシートの難燃性は向上させた。
東西線では朝の通勤・通学ラッシュ時間帯の混雑率は199%。乗客が乗降口に集中すると発車が遅れ、次の駅でさらに混雑して遅れるという悪循環が続いていた。
東京メトロは1991年から、ほとんどの乗降口を180センチにした改良型車両を東西線に一部投入したところ、乗降時間はラッシュ時に1駅当たり約4秒短縮したという。同社は「わずかな時間短縮と思うかもしれないが、効果は大きいはず」と期待している。
この時間短縮はいざというときに大きな働きをすることになると思います。バスなどで、一人しか通れない乗降口から降りることを考えるとその便利さは格段の差です。急いでないときにはそんなことは気にもならないかもしれませんが緊急事態でも起きれその便利さもわかってもらえるのじゃないでしょうか。一気に大量に出入りできるということは本当に大事だと思います。
その意味では、新幹線の乗降口の小ささに疑問を持っています。スピードを上げるためには大きな乗降口は難しいのかもしれませんが、あのドアの小ささは普通の乗り降りでもいらいらします。大きな事故でもあって緊急脱出が必要なときなどあのドアでは問題がありそうです。
JRさん何とかなりませんかね!