私は日本のサラリーマンの大半がその所得から考えて自家用車を持つのはおかしいとの持論を持っていました。
若い頃は私もご多分に漏れずクルマ命の時もありましたが、20代後半から運転自体に興味が無くなっていました。流石にクルマを手放す訳には行かなかったが、それ以後クルマは出来るだけ安い中古と決めていました。それでも稼ぎの良くない私には負担であることは間違いありませんでした。
それだけに、日本人はクルマに奉仕して生活を犠牲にしていると考えていました。そんな私の考え方に近い人が増えたのでしょうか面白い記事がありました。
日本自動車工業会が8日発表した2009年度の「乗用車市場動向調査」で、全国で乗用車を保有する世帯の比率は75・8%となり、前回(07年度)調査比で3・4ポイント減少し1995年度以来14年ぶりの低水準となった。
車を持たない世帯が約4分の1に上っていることを示しており、不況の影響などで経済的理由から車を手放す世帯が増えていることをうかがわせている。
一方、買い替え予定車のエンジン(動力)のタイプを聞いたところハイブリッド車(HV)が前回調査の22%から32%となり初めて3割を超えた。今回から選択肢を加えた電気自動車も5%に上り、環境に配慮したエコカーへの関心が年々高まっている様子が浮き彫りとなった。
調査は隔年で行っており、今回の調査は09年9~10月に実施し、3926人から回答を得た。(2010年4月8日21時32分読売新聞)
今回の調査は、積極的に持たないというより持てないというのが理由のようですが、折角手放したのですから、これを契機としてクルマ依存体質からの脱却を計ろうじゃないですか。クルマなんか無くってもそれ程困る事はありません。
近くは歩くか、自転車で十分、ちょっと遠くなるとなるべく公共交通を使い、どうしてもダメならタクシーという手もあります。自家用車の維持費とタクシー代を比べたらちょっと不便なだけで比べ物にならないくらい安くつくはずです。
これを機会に、日本人の自動車場離れが定着する事を期待したいものです。そうなれば、クルマ社会から公共交通主体の交通体系への移行も容易になるはずです。
この機会を活かしましょう!