高速道路といえばドイツのアウトバーンを思い浮かべるほど有名ですが、ヒットラーが造り、戦時には滑走路として使えるとか、最高速度の制限が無いとか無料であるという噂は聞いていますが、それ以上のことは詳しく調べたこともありません。しかし、そんなアウトバーンも一部は有料になっているなど様変わりしているようです。
日本の高速道路は料金の値下げや割引が行われいるが、欧州は逆に有料化や値上げの方向に進んでいる。有料といっても国によって料金と徴収方法は違うが、どの国も財政は厳しく有料化の流れは“当然”と受け止められているようだ。
昔は完全無料だったドイツの高速道路も、5年前、ついに大型トラックが有料化された。…中略
有料化の流れは当然と受け止められているということですが、その使い道を見て驚きました。
2005年の料金収入総額はおよそ30億ユーロで使途の内訳は以下の通りだ。
11億2500万ユーロ:道路建設と修繕
8億4000万ユーロ:鉄道網整備
6億1500万ユーロ:税金、その他
6億ユーロ:料金徴収経費とシステム運営費
2800万ユーロ:河川交通網整備
収入の使途を道路網整備に限らず、鉄道や河川交通網整備にも振り分けている点が大変興味深い。「アウトバーン利用に関わる収入であるからアウトバーン整備に限るべき」という主張は当然あるが、あえて使途を国全体の交通網に広げている。国内交通の将来を見据えた時、道路だけに固執していたのでは将来は危うい。バランスの取れた国内交通網の発展を促すための投資であると言えよう。…以下略
鉄道網整備にこんなに沢山割り振られているとは驚きです。逸早く路面電車の復活などに取り組んできただけにやることが素晴らしいですね。こんなのを見せ付けられると、ますます日本の政治の貧困さを思わずにはいられません。
選挙のために無料化を打ち出したものの財源が無いので訳のわからない料金体系を打ち出して誤魔化そうとするだけで将来の交通体系をどうするかなんて考えは無いのでしょうね。
それにしても、この差は何なんでしょうね。やはり選挙民の差としか言いようがないのでしょうか。
何とも情けない!