第 5511回の「高額医療費」で書いたように日本の国民医療費の増大は余りにも発達した医学と余りにも手 厚い保険制度であることは間違いないでしょう。
医師は、高度な医療で高額な治療を行うことに何の反省も無く、患者はどうせ保険だから医者に掛からないと損とい う意識が際限ない医療費の増大をもたらしているような気がします。
それこそ、戦前の日本人だったら、ここまで野放図な医療費の増大をもたらすような恥ずかしい精神は無かったの じゃないでしょうか。
かといって、今の欲にまみれた日本でこの増大する医療費を減らすのは到底無理のように思われます。ところが、何 とも、素晴らしい例があるようです。
それも、あの破綻した夕張市でのことです。この例を見ると、余りに手厚い医療施設や保険制度が無くても殆ど生活 に影響ないと思えます。というか、その逆の現象が起きているようです。
詳しく書いてくれているブログがありました。内容は、動画と全く同じなので、動画をアップしておきます。全部を 読みたい方はリンク元でお願いします。
天下泰平より 2014年08月15日
病 院がないほうが死亡率が下がる!夕張市のドクターが説く、”医療崩壊”のススメ
市の財政破綻により市立病院が無くなり、街から救急病院が消えた夕張市。高齢化率45% のなか悲惨な現実が待ち受けるかと思われたが、結果はその真逆だった–。 死亡率、医療費、救急車の搬送回数、全てが下がったマジックの背景を、夕張市立診療所で院長を勤めた森田洋之氏が明かしました。(TEDxKagoshima2014 より)
【スピーカー】
南日本ヘルスリサーチラボ 夕張市立診療所 前院長 森田洋之 氏
【動画もぜひご覧ください!】
Hiroyuki Morita/TEDxKagoshima
胃ろうの患者を見て悩んだこと
森田洋之氏(以下、森田):みなさん、こんにちは。白衣の男が出て来ました。僕は誰でしょう?
(会場笑)
医者です。医者が出てきたってことは、新しい治療法だったり、新しい健康法だったり、そんな良い話が聞けるんじゃないかな、とお思いかもしれません。でも 今日は、僕はそういう話は残念ながらしません。じゃ、何を話すか。実はこれです。・・・以下略
これは、考えさせられる話です。何から何までお国に要求することを当たり前のように考える、戦後の日本人の劣化がこ うした医療費の増大にも現われていると言えば言い過ぎになるでしょうか。
長年、医者嫌いで歯医者くらいしか行かない私としては今回の目の手術の時にも、「現在服用している薬は」と聞かれて 「無いです」というと先生や看護師さんが怪訝な顔をしていたのを思い出します。
私くらいの歳になると、病院へ行けば何かしらの病気が見つかって当たり前でしょう。そうなると、どうしても病院から 離れられなくなってどんどん病気が進み、最後は病院で亡くなるなんてことになりそうです。
そう考えて、私も、糖尿病以外にも思いつく症状もありますが、今回の目のようなはっきりと生活に困ることが無い限り 病院には行くつもりがありません。
私の場合は、ネット三昧で殆ど歩くこともしないし、運動もしないという不健康極まりない生活を続けているので体力が 落ちる一方です。それでも、生きていますから医者に行こうと言う気にはなりません。どうなることやら。
死ぬときは死ぬでしょう!