中国が、必死でものにしようと足掻いている「一帯一路」ですが、その構想事態は魅力的に思えます。只、それが、中国のあの出鱈目な技術で、それも政界征服の目的で行われることだけは防ぐべきでしょう。
何時ものねずさんが、偶然でしょうか、この「一帯一路」構想は、戦前の日本が考えていたものだと書いてくれています。
やはり、先人はスケールがでかかったようです。只、残念ながら、あの中国人の恐ろしさには太刀打ちできないようです。
先人が考えた「一帯一路」を、中国のような自分さえ儲かれば良いという人間に任せては大半なことになるのは間違いなさそうです。やはり、中国を崩壊させた後、じっくりと日本が取り組むべき構想でしょう。
そんな、日本人の素晴らしさと、中国人の恐ろしさを詳しく書いてくれています。何時ものように、是非、全文をリンク元で読んでください。
大和心を語る ねずさんのひとりごとよ り 2017年07月05日
明治初期の日本人の、支那人への感想
実はいま、支那では鉄道を雲南からタイ、マレーシアへと伸ばし、その鉄道を西安からヨーロッパまで接続してしまおうという計 画が進行しています。
この案は、もともとは90年代に四川や雲南などの経済的に立ち遅れた地域の経済活性化のために、中共政府が揚子江をパイプライ ンにして、奥地の資源を上海などの工業地帯へ運ぼうという案からスタートしました。
ところがこれがうまく行かない。
むしろ、発展する東南アジア諸国との経済交流を活発化したほうが、はるかに儲かるということで、華僑たちが中心になって、鉄道敷 設案を進行させているわけです。
これが完全開通すると、東南アジア諸国で生産されたものが、そのまま陸路を鉄道で西欧まで運ばれるようになり、この仲介をする 華僑などの支那人が大儲けができる、というわけです。
「中共の経済はもうダメだよ、中共は破綻するよ」などという保守系の論者がいますが、これについて、勝海舟が明治のはじめに次 のように述べています。
先日の日本史検定講座で、樋泉克夫先生から教わった話です。
「支那人は昔時から民族として発達したもので、
政府といふものにはまるで重きを置かない人種だよ。
これがすなはち堯舜(ぎょうしゅん)の政治サ。
この呼吸をよく飲み込んで支那に対せねば、
とんでもない失敗をするよ。」
とかく日本人は、現代においても、支那を無批判にただいたずらに礼賛するか、あるいは完全否定するか、まるで二者択一です。
幕末から明治を生きた勝海舟の方が、よほど慧眼です。…中略
さて、話を戻しますけれど、いま支那人華僑たちが進めている東南アジア鉄道構想ですが、実はこの構想を描いたのは、明治の日本人でした。
鉄道省鉄道監察官湯本昇の中央アジア横断鉄道構想鉄道省鉄道監察官湯本昇の中央アジア横断鉄道構想
この構想は、
ひとつは東京から関西、山陽、九州を経て、海底トンネルで朝鮮半島に渡り、これを縦断して、ひとつは、奉天からウラジオストックを経てやはり海底トンネルで樺太に渡り、そこから北海道、東北を経由して東京に至るという、日本海を一周する日本海大環状線。
もうひとつは、奉天から北京、上海を経由して南京~ベトナム~カンボジアからマレーシアを経由してシンガポールに至るという東アジア縦断鉄道の計画です。
そしてこの両者は、北京から甘州、トルファン、カシュガル、カプール、テヘラン、バグダット、イスタンブールを経由して、ローマやパリ、ベルリンとも結ばれるというのが、明治の日本人が立てたアジア鉄道の大構想です。
この一部が、日本が作ったマレー鉄道であり、朝鮮半島を縦断する鉄道であり、大連~新京にいたる満州鉄道であり、東北本線であり、東海道本線であり、山陽本線であり、夢の特急アジア号でした。
東海道新幹線も、この構想に基づいて戦前に用地買収が済まされいて、ようやく東京オリンピックのときに開通したものです。
つまり、支那華僑はいま、ようやくこのかつての日本の構想に基づいて、鉄道敷設に踏み切りだしたわけです。
支那や支那人と対峙するというならば、実は支那政府の反日は、あまり問題になりません。
支那人にとっては、中共政府が滅んだとしても支那人は滅びないわけで、これまた樋泉先生の林語堂からの受け売りですが、
「支那人は無駄な時間をつぶすのがとても上手」であり、「日本人を罵倒する」のも、この暇つぶしのひとつ、彼らにとっては、娯楽の一部なのだそうです。
要するに、支那に打ち勝とうというのなら、支那人華僑を上回る経済の大構想を日本が提示し、彼らとともに国家抜きで未来永劫金儲けができる構想と、その実行力が必要だということです。
つまり、鉄道や高速道路敷設のための国内の用地買収さえもままならないような政府では、誰にも相手にされないのです。
戦前は、鉄道を敷設するときは、ある日突然軍隊がやってきて田んぼや畑に棒を立て、
「ここは鉄道を敷くから」
というだけだったそうです。
もちろん鉄道省が算定した評価額は用地買収費として支払われますが、現代日本のように、それが左翼がバックについた地主さんによって、むやみに値段が釣り上げられるということはなかったのです。
全体の経済発展のために、それだけ果敢な実行力を持つ大日本帝国政府であったからこそ、マレー鉄道も、満州鉄道も、東海道新幹線も、用地買収が進んだのです。
そうした実行力を持たない政府で、いたずらに用地買収費が跳ね上がり、いったいいつになったら投資の回収ができるのか、その見込さえも立てることができない政府なら、はっきりいって、華僑にさえ相手にされないし、日本人が罵倒されても当然なのです。・・・以下略
それにしても、満州といい、こうした構想といい、先人と今の日本人の差は大きすぎますね。戦後教育の恐ろしさを思わずにはいられません。何千年に渡って先人が築いてきた素晴らしい日本を、たった70年でここまで劣化させた罪は大きいですね。