やはりタリバンのアフガニスタンは一筋縄では行かないようです。何と、サワヒリがCIAにドローンで暗殺されたそうです。
宮崎さんが詳しく取り上げてくれています。それにしても、アフガンとは恐ろしいところのようです。結局、手を出したところが痛い目を見るようです。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)8月5日(金曜日) 通巻第7423号
タリバンのアフガニスタンに潜伏中のザワヒリ。CIAがドローンで殺害
米国はCIAへのスパイ網をアフガニスタンで維持していた
ザワヒリの隠れ家がカブールにあり、かなりの豪邸で、家族が同居。そして毎朝、バルコニーに出て読書などしていることを突 き止めた。
CIAは祈祷瘤を顔写真モニターなどで確認し、ザワヒリ容疑者と断定、無人機からヘルファイアー(空対地ミサイル)を二発 撃った。
ドローンは空中で待機していたことになるが、周囲のアフガニスタン人は何を見ていたのか? タリバンには防空能力がないの か。911テロ事件への報復はこれで終わったのか、どうかは別として、いくつかの疑問が浮上した。
第一にタリバン政権は過激派テロリスト組織はアフガニスタン国内にいないと何回も宣言し、資産凍結の解除を訴えてきた。し かし過激派は静かに潜伏していた。
第二に過激派が隠れ家を獲得できたという実態は、タリバンとテロ組織との癒着、というより、アフガニスタンの再過激派ハッ カニ集団と親密な関係を示唆する。
第三にCIAは、どのようにして2021年8月に撤退後のアフガニスタン情報を得ていたか。CIA細胞が残置していたから にほかならず、また無人機を飛ばす秘密の拠点がアフガニスタン国内に存在する筈である。
第四にパキスタンの動きが、依然として不明瞭である。パキスタン軍は、こんかいのCIA作戦に協力したのだろうか?
一体、あの辺りで何が起きているのか。日本人には到底考えられないことが起きているのかも。
やはり、世界は腹黒い。日本人には歯が立ちそうもない。触らぬ神に祟りなしを決め込む方が無難なようです。