西欧の金持ちは何故ヨットを持ちたがるのでしょうか。きっと金の亡者の付き合い上必要なのでしょう。本当に嫌な奴らです。
そんなロシアの金持ちのヨットが競売にかけられたそうです。宮崎さんが取り上げてくれています。
それにしても、ヨットと言うのに帆が無いのが不思議ですが、ヨットの定義が違うのでしょう。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)8月24日(水曜日) 通巻第7438号
ロシア新興財閥の豪華ヨット、欧州で初の競売
世界からビリオネア30人が応札。ジブラルタルで
ジブラルタル海峡を扼するのは英国。スペインの南に位置し、このチョークポイントを通過しないと地中海に出入りが出来ない。南北に五キロ、東西は1・2 キロの岩盤地区(町内会ていど)が英国領なのである。ジブラルタルの南に浮かぶのが、スペイン領のセウタ島(免税特区)。
このジブラルタルで行われたオークションにロシア財閥が所有した豪華ヨットが競売となり、世界のビリオネア30人が応札した。米・英、イタリア、カナダなどから電話でなされるオークションは、買い主が誰かは明かされない場合が多い。
さて、この豪華ヨットは72・5メートル、五つのデッキ、プール。サウナ、ジャグジー風呂にジムナジウム、船内には3dの映画劇場もあって、これまでの持ち主はパンプヤンスキーである。
彼はロシアのオルガルヒで資産は20億ドル。妻と息子とともにジュネーブに住んでいる。米国が制裁した96人のロシア人リストに入っている。そのうえEUが三月に追加した146人のロシア国会議員と14人の財閥の制裁リストにも乗っている。
制裁の結果、欧州において資金繰りが出来なくなっており、ヨット購入などのローンとして、パンプヤンスキーが借りていた2000万ドル余が焦げ付いた。そこでJPモルガン銀行は競売に踏み切ったというわけだ。
パンプヤンスキー。はロシアOAO TMKの前会長。同社は4・5万人の従業員がいてスティールパイプの製造で知られ、ロシア国内に28工場、海外にも支店、工場がある。メインは石油、ガスのパイプラインでつかうパイプ。世界最大級のロシア企業だ。
ロシア制裁で最大の「被害者」はプーチンだろうが、ついで有名チーム「チェルシー」のオーナーでもあったロマン・アブラモウィッツだろう。西側の制裁を受けたため620億ドルを失ったとされる。ま、自業自得かも。
ヨットというより豪華ボートと言いたくなります。そんなものに金を使って何が楽しいのでしょうか。
きっと、金の亡者共の競争なのでしょう。本当に下らないことに金を使うものです。そんな金があるのなら従業員にもっと払ってやれと言いたくなります。
と言うか、これがウシハクの正体なのでしょう。