京都議定書は日本が狡猾なヨーロッパなどの罠にはまってもともと環境問題にきちんと取り組んできていたにもかかわらず不利な条件を飲まされたものだというのは定説になっているようです。
それだけに産業界からはこれ以上のCO2の削減は競争力の低下に繋がるとの抵抗があるようです。
その気持ちは分からなくは無いですが、ここは日本が地球を救うためのリーダとなって世界を導いていくくらいの気概を持って欲しいと考えるのは私だけでしょうか。
残念ながら、本音が出たようです。
日本経済新聞(5/12)より
日本経団連は12日、政府が6月までに決める温暖化ガス削減の中期目標について、2020年の排出量を1990年比で4%増にするのが「最も合理的」との意見書をまとめた。政府が検討する90年比で4%増から25%減までの6案のうち、「過大な削減は国際競争力に悪影響」との観点から、負担が1番軽いものを推した形だ。
「4%増」については日本鉄鋼連盟も「適切な選択肢」との見解を表明済み。ただ斉藤鉄夫環境相は同日の閣議後の記者会見で「低炭素社会の先頭を走っている日本が後ろ向きな目標を出せば、世界で日本の立場をなくす」とクギを刺すなど、産業界との足並みはそろっていない。
環境相の「立場をなくす」との発言も「世界をリードする」という気概じゃなくて周りの目を気にするだけと、何となく、程度が低そうな気がしますが、産業界もそんなに競争力が無くなるのが心配ならこれを機会にいっその事世界との競争を止めて鎖国でもすればどうでしょう。
と言うのも、第3471回で取り上げたトッテンさんが言われるように日本はアメリカ相手の輸出企業が儲けるためにそれ以外の企業や国民が犠牲になっているとしか思われないからです。それが証拠に、アメリカがこけた途端に、あのトヨタでさえ大赤字に転落したのですから。
それなら、国民を犠牲にしてまで世界になど出て行かないで、国内でエネルギーも食料も自給自足にして皆が豊かなのんびりした暮らしをした方が良いのじゃないでしょうか。
根本から考えを変えましょう!