スケッチをすると最初の悪戯描きが越えられず、捨ててしまった紙片をゴミ箱を漁って、なんてことがあり、スケッチはしない、しかし『蘭渓道隆坐禅図』と『月下達磨図』は要素が多いので、スケッチしてみたが、風景もこれから作るので、さすがにあっち行ったりこっち行ったりしている。最初から決まっているのは主役の向きと、達磨大師の満月に寺院の多層塔がシルエットになっていることだけである。 水墨画的な構図から、曽我蕭白の広角レンズ調ではないが、より写真的構図を試してみるのも良いかもしれない。とはいっても陰影はないし、私の頭の中のまことだけで、外側の世界のまことは一つも登場しないので、実写と間違えられるという不首尾だけは犯す心配はない。そのためとはいえ、とんだ山深い遠方まで来てしまった。
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