明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



先日、人形は作っていたが、まだ写真を始めていなかった頃からの知人から、最初の頃の写真が良かった、今の写真は好きじゃない、と面と向かって言われた。まあそんな言い方をするとしたら、女性だと相場は決まっている。同意見の人は多く、現在の陰影のない作品は、支持者は未だ少ない。 「Tokyo8x10exhibition」のオープニングにお邪魔した。ここに来る度、私は随分土俵を割って、国技館の外へ出てしまったな、と思う。そう言えば誰だったか、ギターを弾きながらステージを降り、会場から外へ出て、弾きながらタクシーに乗ってしまったブルースマンがいた。どれだけ長いシールドを使ってる。 今から20数年前、アナログ中のアナログ、時に画面に獣の毛がへばりつく、修験者の技のようなオイルプリントに血道を上げていた私であるが、一時期横道にそれた、と思い込んでいたが、あれは、通過するべくした事だったと今では思う。アナログな人達の活動を見ていると、それに気付かされるのである。地道に枝葉を伸ばすように積み重ね変化してきた。今さら下層の物を引っ張り出す気にはなれない。その突端にあるのが犀星である。明日8月1日は室生犀星生誕130周年。三時前には会場に行く予定である。

 

『我が肌に魚まつわれり』 (蜜のあはれより)

 

 7月17日~8月4日本郷『金魚坂』にて。29日はお休みです。8月1日は犀星生誕130周年。

 

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第15回『美容院には行かないで』

 

HP

 

旧HP 

 

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




フェイスブックから2年前の、三遊亭円朝出演中の寄席の前を、円朝作〝牡丹燈籠〟の出演者お露とお米が行く。私が考えそうな調子である。その前は、円朝が立っていた。『鏑木清方作〝三遊亭円朝像〟へのオマージュ』がいきなり完成し、これからは陰影を一切取り去るぞ、と勢い込んだものの、寄席から漏れる光を円朝に当てたい。矛盾を受け入れられない私は悩んだ。さらにその後、つげ義春作品『ゲンセン館主人』では、行灯の光を半裸の女に当てたい。それはそうしたものであろう。しかし川瀬巴水の新版画の、モチーフによって陰影を描き分けているのを見て、同一画面に矛盾さえなければ良いのだと思った。 だがしかし。今回の室生犀星では、気が付いたら、人間の女性と、いかにも人形の犀星が腕を組んで歩いている。同一画面に矛盾だらけである。人形を被写体としながら、ある種のリアルさを追求してきた私が今回は〝だって人形だもの〟となった。これには娘が実は金魚であり、その多くでその実体である金魚を付き添わせて、もはや嘘も本当も人形も金魚も陰影もないだろうと考えたからである。私にとっては、〝思えば遠くに来たもんだ〟という心境である。ところで、円朝をどかしてお露とお米を配した作品。幽霊なら、寄席の灯りも当たらないだろう、実に真面目に考えていた2年前であった。

 

『我が肌に魚まつわれり』 (蜜のあはれより)

 

 7月17日~8月4日本郷『金魚坂』にて。29日はお休みです。8月1日は犀星生誕130周年。

 

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第15回『美容院には行かないで』

 

HP

 

旧HP 

 

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




以前から不思議であったが、写真やデジタル、何かを参考にしながら作るなど、嫌ったり、苦手な物に限ってやる事になってしまった。嫌いな物には必ず自分の要素があると言ったのは、友人の精神科医であった。それにしたって、と言う話である。その中でも、何かを観ながら作るというのは足を洗いたい、と昨日のブログで書いた。 鏑木清方の三遊亭円朝像が、残された写真と違うことに、なんでこうなる、と身悶えしてしまった私である、顔だけでなく、脚も異様に長い。円朝を直接知る清方ならではの表現であり、それを私が知ったかぶりして創作するのは違うと考える。過去とはいえ、実在した人物に敬意を払い、残された写真をもって、私が円朝を作るとこうなる、と、清方の円朝像とあえて同じ構図にした。しかし実在した人物制作から足を洗えば、本人やその子孫の方々へ気を使うこともなく、のびのびとやれる訳である。 

それにしても暑い。先日閉店した私が30年以上通ったエアコンもない居酒屋の、亡くなって1年以上経つ女将さんは、「暑いといったら罰金だよ。」と言いながら自分が1番言っていた。何故か未だに納骨されていない、と聞いている。夜、通りすがりに黙祷を捧げた。いつか同じく常連のMさんとサイゼリヤでマグナム数本空け泣いたので、もう涙は出ない。

『我が肌に魚まつわれり』 (蜜のあはれより)

 7月17日~8月4日本郷『金魚坂』にて。29日はお休みです。8月1日は犀星生誕130周年。

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第15回『美容院には行かないで』

HP

旧HP 

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




夜中に地震があったらしい。思い出した。薄目を開けると首のない室生犀星(首は展示中の座像に)がろくろ台の上に立っている。このぐらいの地震じゃ私の人形は倒れない。と思ったのは夢ではなかった。96、7年より作ってきた作家シリーズも、すでに頭部が出来ている人物以外は作らない、と言いながら、金魚坂が350年続く金魚問屋と聞いて、作ってしまったが、もうこれを最後としたい。小学生の頃から写生嫌い、何かを見て制作することが大の苦手。しかも他人の作った物を描く石膏デッサンなど数える程しかやったことがない。そう思うと、残された写真を見ながら、漱石は鼻を修正している事を見つける程見つめながら良くやって来たと思う。実在者の頭部の制作は、私にとってまさに苦行であった。最初に粘土を取り、作り始めに、ちゃんと完成に至れる、と思った事はただの一度もない。 そもそもデビューは架空のジャズやブルースのミュージシャンであった。実に楽しかったが、毎日作るうち、段々細かくリアルになり、それに伴い、他人の作った製品である楽器を作るのが苦痛となった。作家シリーズが、写真を参考にしながら私が続けられたのも作家の顔が作られた物でも製品でもなかったからである。それまでは、今思うと素人考えで写真を見てしまうと〝本当の事〟が頭に入ってしまい、それが邪魔になる、とかたくなに信じていた。それもこれだけ作家シリーズを続けてしまうと、十分過ぎる程情報が入り、後戻りは出来ない。来年1月か2月のふげん社の個展は、三島とその他でやることになりそうだが、2カットも作れば三島でやりたいことはもうない。勿論三島は頭部はすでにある。と言うわけで最後の苦行が室生犀星ということになるだろう。

『我が肌に魚まつわれり』 (蜜のあはれより)

 7月17日~8月4日本郷『金魚坂』にて。29日はお休みです。8月1日は犀星生誕130周年。

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第15回『美容院には行かないで』

HP

旧HP 

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


一日  


今の手法の良い事の一つに、個別に撮影し配するため画像処理ソフト、フォトショップなどが必要だが、カメラやレンズなど、高価な道具は必要がない。製品に依存する度合いが高い写真だが、陰影や空気感の表現など、メーカーが懸命に開発してきたからこそ高価な訳であるが、私の手法には、どれもこれも必要がない。昨日に引き続くが、写真、写真機好き、何れにもアピールする要素がない。もっとも、ほとんどの写真家が、シャッターチャンスだ空気感だ、とやっているのだから、そちらはお任せしたい。それはともかく、それら製品の力を借り難い手法であることは、それらで補えない、つまり肝腎の被写体の造形が、そのまま成否となって現れてしまう、ということである。これはそもそも人形制作から始めた私としては、肝腎の被写体が大事な、大事にしないとならない手法に、ここに来て至った、というのが、なんとも嬉しいような気が引き締まるような気がするのである。そう思うと、我流の良さはここにもあるかもしれない。つまり成分が、すべて自らの中にある物から出来ているため、眼高手低でいう眼と手が同じ成長度合いになるのではないか?  本日は台風の影響もなく、かつて金魚に名前を付け死なれた旧友来る。漱石は猫に名前を付けなかったが、死なれた時の悲しみを少しでも軽減するためだったかもしれない。28日、29日とお休みである。

『我が肌に魚まつわれり』 (蜜のあはれより)

 7月17日~8月4日本郷『金魚坂』にて。28日29日はお休みです。8月1日は犀星生誕130周年。

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第15回『美容院には行かないで』

HP

旧HP 

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




私の大リーグボール3号である、陰影を取り去り配する最近の手法は、紆余曲折を経ながら、実に私らしい地点にたどり着いたと考えている。それは1号、2号の上に上書きされてここに存る。 子供の私は星飛雄馬が、たった一人に打たれたくらいで、各大リーグボールを投げ分ければ良いじゃないか、と思っていた。たしかそんな回も僅かにあったが。しかし、その上に積み上げ変化して来たとするなら、座布団をめくるように1号、2号を引っ張り出す気にはなれないだろう。と今は思う。 最新作では、私は今回も新たな試みをしている。赤井赤子は人間が被写体なのは明らかである。それに引き換え、隣の犀星はあからさまに人形である。去年の私はそこまでできなかったが、しかしここに至れば、もう違和感がどうのという次元にないだろう。それにしても、私の写真展は、レンズの性能や空気感、写真展会場で語られる要素が皆無である。写真愛好家は、いたたまれないかもしれない。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




 金魚すくいはともかく、金魚釣りはしたことかないので、今日こそ金魚釣りを、と思うが一旦涼い店内に入ってしまうと。 工芸学校時代の友人が来てくれる。私の変わり様を見て貰うには、陶芸家を目指した18才のスタート時の友人に見て貰うのが一番である。彼には、もっと見せ方を考えろよ、と言われたものだが、未だに会場の飾り付けは人任せである。変われない事もある。 彼は女子美で陶芸を教えているが、今時の各美大、生徒は女子ばかりだそうで、女子美の意味が無くなってきたという。どういう仕組みなのか、最近は、まるで実技の未経験者をがいるそうで、教える方も大変である。といいながら、私のいた学校もほとんど試験なしであったが。結局彼とは時間が経つのは早いなということになる。 ある歌人だかが『藝術とは、要するに我流の上にでもなければ咲かない花だ、と私は思ふのだが、ひらき直れば、笑はば笑へといふことにもなる。』歌は神祖柿本人麻呂この方、我流のものであった……。と書いていた。そう言えば、笑はば笑えという心境は、私にはお馴染みというより、それと共に生きてきた気がする。室生犀星に琉金がまとわりついている会場にて。

『我が肌に魚まつわれり』 (蜜のあはれより)

 7月17日~8月4日本郷『金魚坂』にて。28日29日はお休みです。8月1日は犀星生誕130周年。

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第15回『美容院には行かないで』

HP

旧HP 

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube        



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




本日も目が覚め、最初にやろうとしたのが朗読ライブのデータを確認することであった。勿論気が付いて止めたが、これは余程楽しかったか、向いていないか、どちらかであろう。陰でパソコンのキーを押していただけだったのに、この有様である。すると見覚えのないウエイター風の男が私に向け指二本を突き出す。「二名?もう一杯じゃないの?」「いえ披露宴のほうです。」まだ寝ていた私であった。 室生犀星は、詩人として、また小説家としても偉い人物だが、また犀星なんて誰も知らない人物を、と周囲には言われている。世界初の推理小説を書いたエドガー・アラン・ポーを、最初の犯人であるオランウータンに本物を使ってみたものの(何度も映画化を使った物を見たことがない。)ポー好きに一人も会わずじまい。世界的な作家であるポーにしてこれであるから、蜜のあはれに本物の金魚と言っても読んだ事がなければ訳が判らないだろう。友人の一人が『蜜のはれ』を読んでから行くといってくれた。青空文庫でも読める。 朗読ライブが終了し、夢はまだ見るものの落ち着いた。行ける日は3時過ぎにはでかけ、夏休みの子供に混じって金魚釣りをしてみたい。明日は3時過ぎを予定。

 

『我が肌に魚まつわれり』 

 

7月17日~8月4日本郷『金魚坂』にて。明日23日はお休みです。

 

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第15回『美容院には行かないで』

 

HP

 

旧HP

 

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




本日もまた、ありもしない朗読ライブの夢。あと1本、演目はなんだっけ。と思い悩む。ストーリーも浮かばず。目が覚め、やったことない物、ぶっつけ本番なんて無理だ。在りもしない物について悩んでいたと気付くまで、やはり数秒かかった。 小学生の頃、風邪で熱を出した。夜中に目が覚めると、天井まで届きそうなパン屋がパンを入れてクルクルした紙袋を製造する、巨大で真四角な機械が無い。上半身起こして部屋を見回してどうしたんだ、と焦る。これは大変だ、両親に早く知らせないとならない。知らせはしなかったけれど。そこからの記憶はない。やはり〝実演〟のプレッシャーは私には大きかった。普段洞窟内に閉じこもるように制作し、完成すると冬眠から覚めた熊の如くに穴から這い出し、と言う有様であるし。実演が主のお二人の邪魔にならないように、と考えていた。やり付ければ、プレッシャーもまた良い物になるのかもしれないが。いや疲れました。洞窟にて、寝たり起きたりをくり返す。 今の吉本の社長って、ブリーフ一丁で馬鹿なことやってた人ではないかか。

『我が肌に魚まつわれり』 

7月17日~8月4日本郷『金魚坂』にて。明日23日はお休みです。

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第15回『美容院には行かないで』

HP

旧HP

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




室生犀星は改めて素晴らしい作家だと認識したが、犀星の世界を私が作品化するとなると、他の人がこんな風にしないだろう事を考えると、『蜜のあはれ』ということになるだろう。本物の金魚を使い、と思っていたら、映画に先をこされ断念した無念はなんとか晴らした。 朗読ライブ2日目。あろうことか、せっかく乱歩の文字で作ったタイトルが消えてしまった。どこか触ってしまったらしいが、事故が広がっても、となおそのまま行くことにした。今回はお二人共に素晴らしく、特に『人間椅子』ではロマンチックな曲調と、無気味な曲調の使い分けが良かった。4回の上演により、更に完成度も増し、DVDなり何か制作できないだろうか、と言う話しも出た。 22日23日28日29日はお休みである。ご注意頂きたい。

『我が肌に魚まつわれり』 

7月17日~8月4日本郷『金魚坂』にて。

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第15回『美容院には行かないで』

HP

旧HP

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




20日、21日の朗読ライブの一日目。普段粘土で地味に制作しており、最近の手法では、三脚を使うようになり、シャッターチャンスに手に汗握る機会も皆無である。その分、パワーポイントのスイッチングだけ、といえばそれまでだが、スライドの場面転換一つで、せっかくの田中完さんの朗読、嶋津健一さんの演奏を、台無しにしてしまう可能性はある。緊張して喉が渇く。しかしお二人とは三回目、特に嶋津さんはマイルス・デイビスの『死刑台のエレベーター』のサントラ録音のように、スクリーンを見ながらの演奏で、万が一があっても、と言う安心感がある。十数年ぶりに再演の『指』も、なんとかなったように思う。 終演後、着物を着た室生犀星ファンの女性もみえた。明日も終演後、作品を見て貰える時間は充分ある。久しぶりの友人とも会え、地元に帰って人心地。ネットでは、吉本芸人の謝罪会見を阻止するため社長が脅した、と言う。社長が、かつて私が作った、この人でなくて良かった。

 

『我が肌に魚まつわれり』 

7月17日~8月4日本郷『金魚坂』にて。

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第15回『美容院には行かないで』

HP

旧HP

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube

 



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




あと一カット仕上げていない犀星があった、悩んだ挙げ句に目が覚め、そんな物は存在しないと気付くまで十数秒かかった。こんな夢を見るようでは、私もまだまだ若い、それが悪い報せの前フリだったか、20日の朗読に備えて明日会社帰りにプロジェクター設置をお願いしていた人が急遽NG。お客の邪魔にならないためには、かなり無理な角度調整が必要である。そこで金魚坂を紹介してくれたMさん、以前本郷辺りを仕事のテリトリーとしていた息子さんを呼びだし、お願いすることに。ある程度歳がいくと、判らないという頃を忘れてしまい扱いは苛酷だが、30代となると、噛んで含めるように優しい。だからといって理解したと思い込むのは危険である。私に余計な機能は教えるな、とベンチのお父さんが盛んに。付き合いも長く良く判っている。私が、この期に及んで「えっ?そんなこと出来るの?だったら。」となることを恐れているのであろう。何とか無事に。そんな訳で明日は朗読ライブの一日目である。

『我が肌に魚まつわれり』 

7月17日~8月4日本郷『金魚坂』にて。

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第15回『美容院には行かないで』

HP

旧HP

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




犀星の制作が遅れてしまい、土日のスライドのタイトル画像その他のパワーポイントへの入れ替えなどようやく終わり、五時過ぎに金魚坂に向かう。平日は最終入店時間が八時半なので、こんな事も可能である。 20日、21日の朗読『夜の夢こそまこと』は30席のところ、両日共にあと4、5人だそうだが、30人だと少々窮屈かもしれない。普段ライブをやられているピアノの嶋津さんは、理想的状態でしょうとの事。休憩を挟んだ二部の最初の『指』は朗読の田中さんの提案で、嶋津さんが最後オリジナル曲で終わる事になった。大変短い作品でもあるのでそういうコーナーがあったら良いだろう。何しろ片手を切り落とされたピアニストの話で、まあ乱歩らしい作品ではある。 個展会場ほど次の構想を練るのに最適な場所はないが、この朗読ライブが終わらないと、どうも落ち着かない。本を読んだり、金魚を眺めたりしようと思っていたが、それもまだやれていない。明日は本でも持って行こう。明後日のプロジェクターの設置もあるので最後までいることになりそうである。

『我が肌に魚まつわれり』 

7月17日~8月4日本郷『金魚坂』にて。

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第15回『美容院には行かないで』

HP

旧HP

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube

 



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




初日。室生犀星は撮影に間に合わせる事だけを考えてやって来たので、展示するには少々手直しが必要である。結局2時に到着。眼鏡にレンズを着けていられなかったが、また持ち帰り、というと事故の元なのでそのままにする。このサイズのこんな物が被写体だ、と伝えるためのものであるし。昔は手の内を明かさない方が不思議がって貰える、と考えていたが、日本人は、これはこうしています、と説明しないと、眼に灯りがともらないまま帰ってしまう、と言うのを随分体験してきた。野暮だと思いながらも説明はいるだろう。 最初の写真展で被写体も展示したにもかかわらず、人形を作りながら、写真は人間を撮っている、と思った某雑誌記者がいた。相当おっちょこちょいとは思ったが、このままでは、人形作って過去のジャズ、ブルース写真を真似して作る人になってしまう。冗談じゃない、と1年で作家シリーズを始めた。しかし、気球に乗った乱歩でさえ、本人の実写だと思う人はいる。考えてみれば、ここがこうなっていると実写に見える、という人の思い込みを利用してきたのは私自身なのであった。ここへ来て始めた手法は、誰がどう見たって作り物である。ようやく初志が叶ったといえるだろう。 会期中常駐は無理だが、初日、タイトル、プライスカード、頼まれた簡単な解説、何も用意されていなかった。明日も何時とはいえないが会場に行く必要があるかも知れない。

『我が肌に魚まつわれり』 

7月17日~8月4日本郷『金魚坂』にて。

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第15回『美容院には行かないで』

HP

旧HP

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube

 



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


搬入  


搬入。初個展から後数年で40年になろうとするのに、自分で飾り付けをしたことがほぼ無い。手が伸ばせる範囲しか責任が持てないようで、空間を把握する能力に欠けているようである。ぶきっちょであるし。結局ノーアイデアの私を見かねた画廊側にお任せすることになる。しかし今回は店側が、個展らしい個展は初めてのようで、そうもいかない。そこで、金魚坂を紹介してくれた方が助っ人まで連れてやってくれた。幸い画廊の真っ白い四角い空間ではなく、カフェレストランなので、お客の邪魔にならいことだけかんがえれば、こちらに室生犀星関連、こちらはその他、と言う風に分けやすく、配置に関しては決めやすかった。さ会社帰りの助っ人も登場し、朗読ライブのプロジェクターの調整もお願いした。 とりあえず新作室生犀星は完成し、まだ確認していないが、入り口の鉢には、今回撮影に使った琉金が泳いで居るらしい。雄か雌かは確認しないでおくつもりである。赤井赤子のつもりでここまできて実はオスでした、は聞きたくない。『金魚坂』は暇つぶしに読書以外に、すっかり好きになってしまった金魚を眺めて過ごせる。やりはしないが金魚すくいもできる。と言うわけで、明日初日は、午後から行く予定である。ちなみにチラシ画像の開始日の曜日は間違っている。

『我が肌に魚まつわれり』 

7月17日~8月4日本郷『金魚坂』にて。

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第15回『美容院には行かないで』

HP

旧HP

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube

 



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 前ページ