明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



川崎の無差別殺人、無抵抗な子供達を道連れに、と言う事なのだろうが、一緒に連れて行く所があると思い込んでいる事が大間違いである。ただ焼かれて骨粉になるだけである。叔父夫婦の居候扱いに激怒していたらしいが、佐木隆三原作今村昌平の『復讐するは我にあり』で緒形拳演ずる連続詐欺強盗殺人犯の榎津巌の父親三國連太郎の「ぬしゃワシば殺せんたい、親殺しのでくる男じゃなか。恨みもなか人しか殺せん種類たい。」と言うセリフが印象的であった。子供達と言えば、私がチャイムが鳴っても図書室から出て来ないで叱られていた頃である。まだ何も始まっていないではないか。合掌。 昨日、室生犀星の眼鏡用に、コーナンで真鍮の針金を買った。あれだけ無駄に持ち歩いた犀星の首を胴体に着けてしまったので持って行かなかった。二種のうち僅かに太い方を選んだが、やってみたら太い。たった二百円ほどなのでついでに買っておけばいいものを。これだけのために今日また出かける羽目に。悔しいので、間違えたおかげで深川図書館に来れた、と思い込むため図書館で読書に耽ってやった。

 

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  『タウン深川』明日出来ること今日はせず 連載第14回〝青春の日の一撃〟

 

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube




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小学校で図書室と出会って人物伝を片っ端から読み始め、人間ほど面白い物はないことを知った。当時伝記は目撃した人が書いていると思い込んでいたから、私が桜の木を折ろうと、書いてくれそうな気の利いた大人などおらず、本気でがっかりしていた。 さらにこのイメージに立体感?を与えたのは、父が好きで力道山の頃から見させられたプロレスにより、様々な人種の裸を毎週見続けたおかげで、私は周りの子達のように、マッチ棒のかかしのような人物を描いた記憶がなく筋肉も描いた。そういう意味で衝撃だったのは肉体の祭典東京オリンピックであった。プロレスとは違うタイプの肉体の躍動に釘付け。 それにしても、こう書いていて、三つ子の魂百までの標本のような私である。挙げ句の果てが老人に金魚を押し付けようとする始末である。 昔、小学校の同窓会に出かけ、和むうちに〝ただでかくなっただけ〟と言われてしまったが、連中にはさすがにバレた。その代わりに思春期に黙り込んだり、遠くを見る目になったり、そういった現象は全く起こらず。人は何故成長と共に変わって行くのか、無段階の私にはサッパリ理解できず。しかしあまりよそでいうと、部品が足りない人みたいなので、ここだけにしておく。

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  『タウン深川』明日出来ること今日はせず 連載第14回〝青春の日の一撃〟

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私が今の私になった遠因と言って良い事に小学校三年の時、産休の教師に代わって1年お世話になった女性の田中先生の存在がある。私が図書室にある人物伝、伝記の類いを片っ端から読んでいるので、お別れの時に内緒で世界偉人伝といった一冊の本を頂いた。夢中になって読んだ。私が葛飾北斎を作る時に元にした北斎の自画像も載っていた。つまり後年イラストレーターがかってに描いた物ではないところが重要である。 田中先生は、在日の10歳の少女の日記『にあんちゃん』の話しをよくされていて、その音だけが耳に残っており、今村昌平の映画で観たのは、数年前である。貧しい炭鉱街の物語であったが、先生は幼い我々にこれにより何かを伝えようとされていたんだな、と感動しながら観た。 だからという訳かどうか、プロレスラーだろうが犯罪者だろうが様々な人物がエピソードと共に図鑑のように並んでいるのは未だに好物だが、特に高校の時に入手したニューミュージックマガジン別冊『ブルースの総て』により、並んだブルースマンの面相、佇まいに衝撃を受け、後に人形を作る事になった。人に貸して行方不明になったが、人生を変えた一冊だと、二十年ぶりにヤフオクで手に入れたが、当時熱心に読み過ぎたか、懐かしくも何ともなく拍子抜けでパラパラして終った。 深緑色の箱に赤いハードカバーの田中先生の偉人伝こそ再び入手してみたい一冊である。

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頭部には、制作のほとんどと言っていいくらい時間をかける。写真作品となれば、身体もそのポーズも、背景もすべて頭部を生かす為にある。そのため裸でない限り、身体は頭部制作とは別のテンションで、何を参考にすることもなく勢いで作る。勢いで作ったその形跡を修正しており、今日は着彩に入れなかった。着物から下着が出るのを嫌って袖口を切ってしまうような、つまりきっちりしている犀星が、いつまでも胸元を開けたままで、作っていながら心苦しい。そうしたものである。今のままでは、東映の任侠映画で最初に殺される昔気質の親分嵐寛寿郎みたいである。残された子分の中で即仇討ち派と、挑発に乗っちゃいけねぇ、親分は望んでじゃいねぇ派に分かれる。仇討ちに来まってるだろ。とりあえず犯人の流れ者を叩っ切って来い。それはともかく。つまり早く金魚を胸元に配さなければ、だらしなくて犀星が可哀想てある。金魚はすでに背景の中で、身体をくねらせ待っている。もう一匹、老人と接吻しようとしているのもいる。いずれにしても、デカイ金魚相手に平然としている犀星二カットが、数日中に完成する予定である。

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戦前なら今頃、日蓮宗系の方々が何やら蠢いていただろうな、なんて今日この頃、最近も『呪殺祈祷僧団』なる会があったはずだが、『帝都物語』の丹波哲郎みたいな事をするのだろうか。祈祷ではやれてせいぜい相手の腹を下す事くらいであろう。 そんな事はともかく。仕事のシフトが決まったら連絡くれるはずの金魚娘から、連絡がまだ来ない。そうだ、次号『タウン誌深川』には、素人の一般人を被写体に起用する場合の悲喜こもごもについて書こう。金魚娘には、くれぐれも直前に美容院に行くのだけは止めて欲しい、と言ってある。あと彼氏に相談するなんて輩は大抵ダメである。反対され焼き餅焼かれて喜んでいるのだから話しにならない。それまでの打ち合わせ、構想にかけた時間をどうしてくれる、という話しである。逆に、煮え切らない彼氏に、私にヌードを撮って貰うと言い残し、おかげでかどうか、すぐに結婚しお母さんに、なんて人もいた。 私にしてみれば、何がどうしてどうなろうと、腹が膨れて来ようが、角が生えて来ようが、バケモノに変身しようがなんでも構わないのだが、いずれにせよ撮影が終わってからにして欲しいのである。


 

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先日ヤフオクで五百円で落札した5つの短冊掛けが届く。思いのほか風流な物であった。聖徳太子聖訓、神武天皇詔勅など余計な物まで入っていた。薄い板さえあれば、ぶきっちょな私でも作れるだろう。乱歩の短冊にふさわしい短冊掛けなどどうか。ここで某脳科学者の〝人間は頭に浮かんだ物を作るように出来ている〟がよぎる。この危険な仕組みを起動してはならない。 展示は7月であるから、チラシを作らなければならない。となると二体目の室生犀星を作っている場合ではなく、一体目を仕上げて撮影する方が先であろう。数年前に頭に浮かんだ本物の金魚が犀星の胸元をすり抜けるカット、美味しい物は後で、と思っていたがそうもいかなくなった。ペーパーをかけ、明日は着彩、眼鏡を制作しよう。 金魚娘を浴衣にしたのは兵児帯を金魚の尻尾に見立てようと思ったからだが、ネットで入手したものの、質感がまるで駄目であった。そこで富岡八幡宮の骨董市に出かける。しかし暑いばかりで収穫なし。

 

 

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犀星も金魚と見つめ合い、あわや接吻と言う自体になるとは思わなかったろうが、自分がそう書いている。これは金魚と接吻したいんだろうな。また椅子の中に入ると言う人あれば、私にお任せ下さい。腹を切ると言うから、承知しました切りましょう。実に素直な私である。それにしても、三島由紀夫は自分で書いて自分でやってしまうから、創作の余地を捜さなくてはならない私泣かせの作家である、という意味で私には特別な存在である。 当ブログは創作上の日々の葛藤を、後先考えずにダラダラと書きつのる、というスタイルなので、浮かんでは消える金魚の泡みたいな物を読んでいただく事になり恐縮ではある。しかしこの挙げ句が私の作品となるのも事実で、作品を見られた方は冗談じゃなかったんだと思っていただけるであろう。 日常、こんな事をずっと考えながら暮らしているわけで、言わば妄想と言う薄いガスに覆われたガス室で暮らしているようなもので、人と話していても常にガス越しである。どんなガスかというと、聞くところによると、歯医者で嗅がされる笑気ガスに近いようである。交通事故にだけは気を付けなければならない。

 

 

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昨日の続き。本物の訳が無い、とずっと放って置いた乱歩の短冊が本物だとしたら、同時に入手した永井荷風と内田百間の短冊も本物である可能性が出て来た。失礼しました。ヤフオクに種類の違う五つの短冊掛けが五百円で出ていたので落札する。 一昨日撮影した金魚は、すでにうねるように室生犀星の胸元から出て来るカットと、犀星と見つめ合い接吻しようかと言う金魚が仕上がっている。私の事であるから当然、ただ撮ったままなんて事はない。金魚自体も作られた物であるから、かまう事はない。ただ変わった金魚にする必要はなく、無駄な模様を取り除き女の子らしく?尻尾を長くした。 それにしても、時おり頭をよぎる事ではあるが、黒い背景に金魚一匹。これで見つめ合う老人さえいなければさらに良いのではないか?いやいや、だったら自分の外側の既存の世界を撮る人に任せておけば良い。私も人間だもの、余計な事は考える。 これで、半身像一体でまかなえる二カット分の金魚は揃った。半身像を仕上げさっそく二カットを完成させる事も考えないではないが、快楽はより大きく長引かせたい。置いといて二体目の犀星の制作に入りたい。昔は良く言ったものである。〝慌てる乞⭕は貰いが少ない〟

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『現世(うつしよ)は夢 夜の夢こそまこと』は江戸川乱歩が色紙などに好んで書いた言葉である。97年私の最初の作家シリーズ初個展のタイトルは『夜の夢こそまこと展』。ご健在であった長男の平井隆太郎先生の許可を頂き、来ても頂いた。 私の最初の出版も『乱歩 夜の夢こそまこと』(パロル社)であった。私自体、物心ついて以来読んで字の如しであり、今は夜の夢を頭から取り出す為に、念写のつもりで被写体を作っては撮影している訳である。一方乱歩本人はと言うと、蝋燭一本で蔵の中で執筆どころか実利にたけ、実はバランス感覚に優れていた人物であり、知った時は、ミック・ジャガーがステージを走り回っているのを観て唖然とした時のような気分であった。〝話しが違うよ〟それはともかく。 手元に〝うつしよはゆめ夜のゆめこそまこと〟と書かれた短冊がある。乱歩というより乳歩みたいなサイン。私が初めて乱歩で仕事をさせて頂いた元東京創元社の戸川安宣さんは、中学生の時、叔父さんづてに、自分の名前入りの乱歩直筆の夜の夢こそまことの色紙をお持ちなのを知っており、その時惜しくも乱歩に会いそびれた話しも伺っていたので、画像をお送りしたところ、比べてみたがホンモノだと思う、との事であった。拙著『乱歩 夜の夢こそまこと』の後書きに、私が今の私であるのも乱歩にも責任の一端が無いとは言えない、みたいな事を書いた。今まで雨の日にスーパーなどに置いてある、傘を入れるビニールを切って入れていたが、そうと判れば短冊掛けでも用意し、一生見える所に掲げておこうと思う。

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午後金魚坂にて金魚を撮影した。ようやくホンモノの金魚と室生犀星の共演が近づいて来た。 ホンモノの金魚を使った、と言えるのは写真だからこそである。絵画ならせいぜいホンモノの金魚を見て描いた、であろう。何故なら写真とは〝まことを写す〟と言う意味だからである。当ブログを以前から訪問いただいている方はどの口が言う!と言うところであろう。長年、まことなど写してたまるか、と写真と言う言葉を蛇蝎の如く嫌悪してきた。そう書いたら面白いかな、と書いてみたまでだが。まあイメージを取り出すためには、どんな卑怯な手でも使う所存である。何なら踏み絵の上でツイストを踊っても良い。 その後錦糸町へ。ようやく金魚娘との第二回目の打ち合わせである。前回は、まさかこれ程連絡が取れないとは思わず、悠長に構えていたが、よって本日は大事な事から先に決めて行った。普段は絶対しないが、イメージを伝えるためにアイディアスケッチを見せながら。ヘアスタイルをまず決める。散々金魚のヒラヒラを見てきたのであまりきっちりしないように。 肩、背中くらい多少露出も?「綺麗じゃないと。」「刀傷くらいなら消すよ。」

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また始まった。某コンビニのくじである。これが必ずというくらい当たる。18連勝でサービスが終わったのは一昨年だったか。店員に「たいてい当たるんですよ。」と言いながら引いて当てるという芸当も可能なくらいである。一度に二枚引けば、一枚が外れる事が稀にはあるけれど。こつはアルコール関連でない箱から引くことである。アルコール関連から最初に二連敗してからそうしている。その代わり当たったところで甘いコーヒー牛乳であったりチョコレートだったりだが、食中毒以外は何かが当たると言うのは悪い気はしない。 今回も今日ですでに三連勝しており、昨日もアイスだったが今日はスイカバーを食べながらこれを書いている。だがしかし、これを読んでいる大半の方が思うであろう、おかげで肝腎な運をスイカバー如きで磨り減らしてどうする。 私にしてみれば、行った事の無い国は存在していないと同じであるように、そんな有るかどうか判らない運より、目の前のスイカバーで結構である。種はチョコレートなんだ。

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井上尚弥が英国で衝撃のTKO勝利。これで世界チャンピオン3人を計4Rで倒してしまった事になる。強すぎて訳が判らない。私が中学生の頃、同時期に国内に世界チャンピオンが5人いたことはあるが、怪物など1人もいなかった。だからこそ手に汗握ってテレビの前で応援したのであって、怪物は常に海外からやって来た。それがついに伝統のバンタム級から我が国の怪物が輸出された。ラジオで聴いた関光徳戦を思うと隔世の感がある。長生きはするものである。 室生犀星半身像、着彩と眼鏡を残し完成。カメラの要領で、片目で様々な角度から寄ったり離れたり。絵画の場合は、リアルに描く必要があるほど他人が撮影した写真を写す事になるが、立体は作ってしまえば、写真に残されていない角度からから撮る事も自由である。これで米粒数粒分の変化に十連休を費やした甲斐があったと言う物である。お楽しみはここからであり、手こずらされた分、充分元は取らせて貰う。煮て喰おうが焼いて喰おうが私の自由である。ヤクザ映画なら「兄貴ご苦労さまでした。」タバコに火を着ける場面であろう。ルールブックは私だ。こんな事はこんな時にしか言えない。

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私の聞き違いでなければ来年1月か2月のふげん社での個展は、三島由紀夫へのオマージュ『男の死』が中心になるはずである。もう間もなく6月。そろそろ制作を開始しなければならない。自分がしでかした事とはいえ、被写体制作と撮影の二刀流は、案外大変なのである。 こればかりは三島にただウケることしか考えられず、観ていただく方々を置き去りにしてしまう事になるのは致し方ない。などと多少客観的になれるのも、前回の『男の死』では一作も売れなかったせいであろう。 三島にとって日本版『聖セバスチャンの殉教』たる『椿説弓張月』の武藤太の惨殺シーンがハイライトになるはずで、陰影を出さない浮世絵、日本画調でなければ描けないであろうモチーフである、と言う意味でも、円朝から始めたここ2年の成果とならなければならない。 陰影が無ければ艶もない。芳年などの無惨絵、血みどろ絵は、いくら血みどろになろうと血は模様の如くただベタ塗りなだけで、顔をしかめる事もない。それと同様、歌舞伎の形式も、どんな凄惨な仇討ち場面も、庶民が拍手喝采で観ることができる。 一方、私がかつて三島を226事件の将校に見立てた時考えた〝どこでもドア〟ならぬ〝どこでも血だらけ〟で戒厳令下の帝都東京で三島にウケようと血をサービスし過ぎたが、陰影も艶もある世界だと、ざっとこの調子であり、確かにこれもまた私がしでかした事とはいえ、喜びそうなのは三島くらいである。

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室生犀星と金魚との会話だけで展開する『蜜のあはれ』だが、数年前着想したのは犀星と本物の金魚を絡ませる事だけであった。しかし考えてみると、金魚だけではこの作品の妖しさがでない。そこで金魚役の娘が必要になる訳だが、昔なら周囲の友人知人にヌードでさえ頼んだものだが、私の加齢に伴い人脈も酸化が進んだ。 行きつけの店に3人娘がいて、母親と長女、三女にはすでに協力して貰った。この間まで小学生だと思いながら現在大学生の三女には、母親のお米と共に『牡丹燈籠』のお露をやって貰い、年齢的には金魚の赤井赤子も可能だが、雨後の竹の子の如しで、スラッとして170センチに及ぼうと言う始末で、金魚という感じではない。そこであらぬ所からスカウトした金魚娘だか、何しろ仕事が忙しい。協力は確認済だが、その後メールの返事も滞り、打ち合わせも出来ず予定も立たない。かといって小娘に翻弄される『痴人の愛』の河合譲治が如き醜態をさらす訳にはいかないが、最後のメールは多少〝懇願調〟になってしまったのは致し方ない。その甲斐あってか、ようやく打ち合わせの日にちを金魚娘からお知らせ頂けたのであった。

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上半身だけの室生犀星は7月の展示には出品しないと思うが、いずれどこかで展示するにしても、今のままだと胸元を大きく開け、だらしなく、犀星が呆けているようである。展示用には胸元から顔を出す金魚がないとならない。金魚の透明感をどうする。ところが今時は、透明感が出る粘土が百円ショップにもあるというではないか。世間の女の子等は、それでキャンディ、などスウィーツを作るらしい。そう言えば、私が使用する粘土メーカー『バジコ』にお邪魔した際にそんな事が流行っていて教室まであると聞いたのを思い出した。 私は人形制作開始したのもここの粘土だった。85年にパジコ主催の第一回『人形達展』が銀座プランタンであり、当時架空のジャズ、ブルースマンの人形を作っており招待作家として出品したが、今は会社も大きくなったが、社長もまだ若く、作品搬入も車でやってくれ、その車中「石塚さんの使ってる粘土小学生用ですよ?」 何しろ小学校の図工の先生の所に遊びに行き「最近こんな粘土が出てるぞ。」と聞いて始めたからであった。勿論慌ててプロ用?粘土に換え今に至る。

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