先日の初入院、オペ室に向かうエレベーター内で看護師に「検査ですか手術ですか?」と訊ねるくらい呑気であった.死の床で、あれを作れば良かった、これも作れば、と苦しむことを長年恐れていた。その策として日頃変化を続け、先週にさえ戻りたくない、となるよう心掛けて来た。その恐れの原因が、小四で読んだ大人向け『一休禅師』の〝門松は冥土の旅の一里塚〜”であったことにも最近気が付いた。その時イメージした雲水姿の一休が完成直前で、これで何かあったらあまりに話が出来過ぎている。と完成させずに入院した。 2年前の40周年記念『Don’t Think, Feel!寒山拾得展』(ふげん社)以降〝私とは何ものであるか“という命題に急速に向かっている実感がある。入院はあと2回を要する。