食の好みは年齢とともに変化するが、もともと好きでなかった物だからきっかけが必要である。子供の頃から酢が苦手で、なんのためにある、と思っていたが、たまたまラジオで深田恭子が酢だけで餃子を食べるといったのを訊いた。そこでつい試して以来、酢が平気なことに気付き、今は餃子は酢だけかプラス胡椒であるし、薄味の醤油ラーメンやタンメンなどにコントラストを付けるため入れたりする。私に勧めてくれたのが?深田恭子嬢だったからこそであろう。 子供の頃からあまり甘い物を好まず、特にアンコなどの和菓子系は苦手で、どら焼きなどもらっても、皆が食べてるので悔しいのでアンコを捨ててがわだけ食べた。子供の頃母の友人の鎌倉のざあますおばさんが買って来てくれるエクレアで始めて生クリームを食べたが、これだけは別で、天国の味わいがあったが、こればかりは食べたくてもチャンスがない。ながらくそんなであったが、大人になり区から無料の健康診断の知らせが来るようになったが、そこに行くと、かっての同級生とパンツ一丁で出くわし並ばされると思い込んでおり、行く事は無かったが、誤解だったことを知って受けてみたら、意外な高得点をたたき出し、そんなはずはない、とある時、普段は口にしない甘い物を食べたら美味かった。なにしろ免疫がないものだからコンビニの甘い物が驚くほど美味しい。これに関しては冗談でもよけいなことをしてしまったと後悔している。 珈琲といえば私にはコーヒー牛乳のことであり、ミルクを多く入れれば飲めたが、ブラックを空きっ腹に飲んだら一日辛い。ところがこの猛暑の中、その異常さに自動販売機の冷たいブラックをなにげに飲んでしまったらサッパリとし、空腹でなかったせいか案外いけて、翌日も飲んだ。リコーの個展会場はエスプレッソマシンがあり、紅茶も自分で入れて飲める。エスプレッソがなんなのか知らないが、すでに4杯飲んでいる。人生において初のことである。人生は一度きり、苦手な物などないにこしたことはない。
石塚公昭幻想写真展-生き続ける作家たち- 2018年7月25日(水)~9月2日(日)
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※『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載9回『牡丹灯籠 木場のお露』
展評銀座青木画廊『ピクトリアリズムⅢ』
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