三島由紀夫へオマージュ展椿説男の死は、複数展示するものはあるものの、タイトルとしては以上となる予定である。『潮騒』『金閣寺』『憂國』『F104』『神風連の乱』『エレベーターボウイ』『竜に殺される王子』『神輿』『黒蜥蜴』『昭和残侠伝唐獅子牡丹』『日輪は赫奕(かくやく)と昇った』『汚穢屋』『椿説弓張月』『ボクサー』『愛の処刑』『からっ風野郎』 三島は好きな人物に憧れ続けた人である。私が彼になりたい。その心情を察し、制作した作品である。その点に関しては、初の長編書き下ろし、仮面の告白ですでに表明し、その起筆日に自決した。私の作品は彼になりたい願望を、幼い時から最後まで持ち続けた人物であることを知らなければ、理解され難いであろうけれど、作者を作品世界に登場させる作家シリーズの中で、最も、作者本人を登場させる意味があった。これ以外に三島でやりたいことは一つもなく、このまま行けば今月中に完結させることができそうである。