アダージョ用のK(苗字でなく名前)。ようやく感じが出てきた。資料には笑顔の写真が多いが、はたして笑わせてよいものであろうか。私はイメージが限定されてしまうので表情は作らない。特に立体の場合は、ライティングの加減で表情をアブリ出すことが可能ということもある。しかしそういうことではなく、アダージョの場合は過去の人を現在の風景に立たせる、というかなり無茶なことをしなければならない。人物によっては生前からある風景が残っていて、違和感なく立たせられることもある。しかしKの場合はそうもいかない。となると、あきらかな現在の東京に立たせることになる。 今の東京に立たせて、はたしてKは笑うだろうか。誰もそこまで気にしないよ、とはよくいわれることだが、それをいっちゃお終いである。本文ではKの何処に焦点をあてて書かれるか判らないし、笑わせたとしても微笑ませる程度にしておくほうが良いであろう。
などと考えている所に『関の孫六兼元』到着。チャーもいっているように、ギターを入手したら全身を鏡に映して見たいものだが、それと同じく、刀を入手して鏡の前に立たない男などいるだろうか?ベルトの上から兵児帯を締めて、姿見などないので窓ガラスに映す。その後は“諸刃流正眼崩し”“円月殺法”と想像通りの行動。お洒落に興味がない私が他に姿見が必用だとしたら、チャンピオンベルトかプロレスの覆面を入手した時くらいであろう。“独身者の部屋はノックしないで開けるな”とはよくいわれることである。
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