フラワーホーンの産卵は今回も孵化せず、卵にカビが生えて終った。カビないようにヒレで水を攪拌する行動を、一度目はしなかったメスも今回は扇ぐようになった。確かにオスが放精するのを見たが、種なしということがあるのだろうか。卵を守っている間は無敵のメスも、今となっては体格が違うし、オスにやられるのがおちなので、セパレーターでオス、メス分けた。ところがここ1週間ほど、大食漢のオスが餌を残すようになり、さらに餌に見向きもしなくなった。いやな感じだと思ったら、今朝はついに底で横たわっている。身体を起そうとジタバタするが、ヘナヘナしてコントロールを失っているようだ。 フラワーホーンというのは、人間の手で作られた魚種で、遺伝的に問題が起きやすいようである。丈夫で手間のかからない魚だが、今まで飼ってきて、25センチを過ぎると原因不明で死ぬことが多かった。カツを入れるため、塩を投入してみたが効き目なし。浮き袋の調節がうまくいかないのかガスが溜まっているのか、腹から浮いてしまいそうになっている。こうなると2、3日がヤマだろう。刺激にでもなればとセパレーターを外してみた。この状態ならメスがやられることはないし、逆に齧られるくらいであろう。諦め気分で作業を続けていると、1時間ほどして水槽から激しい水音がする。覗いてみると、オスは普通に泳いでいて、近寄ると餌を欲しがるではないか。そんな馬鹿なと、餌をやってみら1週間ぶりにパクついている。なんて奴だと呆れたのであった。
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