実家に帰ったついでに陶芸家の先輩の家に寄る。熱帯魚のオスカーを飼っていて、久しぶりに見たらかなりの大きさになっていた。 中学の時に文化部では飼育部に所属していたが、予算を取りすぎだ、と他の部から非難されていた。こちらからすると、職員室の水槽から池まで掃除しているんだから当然と思っていたが、確かに自分たちの趣味の魚をかなり買っていた。そこで私と現在地元で美容院を営むYと一計を案じ、文化祭の出し物でオスカーの金魚丸呑みショーと、雄同士を一緒にすると死ぬまで戦うベタという、タイでは賭けの対象になっているという魚を戦わせ、非難の目をそらそうと考えた。教室は意外なほど女生徒の割合がたかく、あふれかえった。しかしいざ蓋を開けてみると、どちらの水槽も悠々と泳ぐだけで、何事も起きない。教室はざわつきだす。この催しに最後まで反対していた部長が、涙目になって非難を浴びているのを残し、首謀者の私とYはこっそり教室の後ろから逃げ出したのであった。現在Yはボディビルにはまり、サプリメントだビタミンだ、とやたら講釈が長い。そういうことに関心が薄い私を馬鹿にするのだが、小学生の時、教室の金魚の病気がビタミン不足と知り、水槽に家から持ってきたレモンを絞ったのを見ているのであまり説得力がない。
午後近くのマッサージに行く。ここで生まれて初めてマッサージに行き、これは良いと次の日に続けて行って震災にあった。一回目が男性であったが、その後若い女性ばかりである。私の背中は鉄板の如しで、女性は懸命にやってはくれるが、物足りず、もっと強くと何回もいいにくい。それに同僚の女性と、えらいのが当たっちゃったわ、とカーテンの隙間から目配せしてるのが気配でわかる。これはもう間違いなく判るのである。 今日行ってみると受付に5、6人の女性の中に頭の薄い男性がいた。生まれてはじめて若い女性より頭の薄い男性の方が良いと思った。
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