この1週間、京都アニメ放火、吉本興業記者会見、参議院選挙と社会的な大きな出来事が起こリ、どのようにすればよいのか全く心の整理がつかないまま、寝苦しい本格的な夏を迎えた。世の中に不満を持つ1人間が、突然マグマ的な大爆発を起こし、34名の将来ある若者たちが犠牲となった。社長と芸人である社員とのパワハラは、日大アメフトの危険タックルをもたらした、監督コーチの上意下達、超マンモス大学の理事長の反社会的な行動などがだぶつく。このような社会不安が山積する中、選ぶべき政党や候補者がいないままといわれる参議院選挙が行われ、予想通りの結果となった。これらの現象を思い浮かべてみると、この国も今、現在の自分のことだけしか考えられない、人物の集合体になったなあと感じる。将来のこと、子供のことを考えることができなくなった、現代人に対して、今一度、総括をしなければならないとも思う。戦後、復興するために、国民が一生懸命になって、努力し頑張ってきたのは、まぎれもなく、我々の両親であり、祖父母である。貧しいけれど、教育も十分ではないけれど、子供たちに伝える、人間として生きる正しい道やこころある財産を残してくれたように思う。しかしながら、今我々は、子供たちや未来に何を残すことができるのかを思い浮かべてみると、暑い夜は、眠りにつけないのである。