3カ月ぐらい前の良い話である。東京オリンピック・パラリンピックの金銀銅メタル(約5000個)は、使用済み小型家電などの金属から製作するのだが、それに必要な金属(7000トン)が回収できたとのこと。「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」が、2年間で達成したというのだ。オリンピック組織委員会、NTTドコモ、環境センター、環境省、東京都 の共同プロジェクトであり、国民一人・ひとりが、まさに、参加協力した結果である。ひと頃の日本人らしい「こころある」活動ぶりに、ほっとしている。現在は、リサイクル運動が展開されているが、再利用が不明確であり、市民としても徹底した活動になっていないのも事実。回収したものが価値あるものに再生されるならば、もっと積極的に協力することになるであろう。玄関先にリサイクル回収のために出した、缶や段ボールは、業者が競って市の回収車よりも素早く運搬してしまう。その先は、まったくの不明である。社会の成り立ちや地域住民の暮らしは、企てる目的を明らかにし、その実行と評価をオープンにし、改善していく、PDCAスパイラルレベルアップ論がここでも、頭に浮かんでくる。