沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

沖縄そば(36)我部祖河食堂

2020-05-19 | 沖縄そば
我部祖河(がぶそか)食堂の本店です。
10年振りに来ました。
前回は自転車で来たのですが、今回は車。

店内でメニューを見ます。
元祖・ソーキそば 当店1番人気、とあります。
朝食抜いたので、特大L 900円を注文しました。

店内は座敷と椅子席。かなり広いです。

日曜日だったので、お昼を過ぎると家族連れで賑わって、数えたら35名。愛されています。

元祖ソーキそばとは、丸隆そばも「元祖ソーキ」を名乗っていた。
元祖ソーキが2軒。

メニューのうしろに、「ソーキそばの独り言」があった。ソーキそばの生まれも名付け親もこの店であると。

出てきました。
横から見ると、盛り上がった麺の上に、ソーキが重なって、その上に勝ち誇るごとく紅ショウガが持ってあります。

元祖ソーキそばの勝利宣言でしょうか?

いやいや、想像以上に多いね。

スープ
これは繊細な味というより、少し荒っぽい感じ。量も多く、飲み干すのはよそう。

軟骨ソーキと本ソーキが混ざって積み上がっております。元祖ソーキを食べないと、麺に届かない仕組み。

自家製なのかな。太くて量が多い。元祖ソーキと自家製麺で、そばを既に一食分食べた感じだけど、麺はなみなみ残っております。

これは、挑戦なのだろう。特大が出てきた時点で感じた敗北感が、お腹から伝わってくる。
しかーし、麺とソーキだけは完食しないことには、沖縄の歴史文化を理解したことにならない。

ああ、10年前と同じだった。
麺のスイトン攻撃が、ボディーブローで腹に来てます。

特大サイズではなく、麺少なめで、元祖ソーキを味わうのが、私がすべきことだった。反省しております。

次々とお店に来る地元のお客様は、私の周囲の空席を埋めていく人気店ですね。

時代の好み、若い人に合わせて、そばの味を変えると、長年の常連客から「味が変わった」と言われる。伝統を受け継ぐ老舗には、辛い言葉。

本部町のきしもと食堂も、名護の我部祖河食堂も、沖縄そばの歴史を背負う老舗そのもの。巨人と阪神。

新しいお客が歴史の味に馴染んで行くのか、それとも、美味しいものが生き残るサバイバルなのか?
食文化は、他の文化と違って、辛いですね。

会計で、麺は自家製なのかと尋ねると、裏に工場がありますと言う。生産と消費が一体化していました。