突然大きな地震があった。
夏の思い出
尋常じゃない揺れだった。
電話が繋がらなかった。
余震もたびたび起きて、職場の外に飛び出した。
首都高速の照明ポールが、メトロノームのように左右に揺れ動いていた。
街路樹のイチョウは、歩道を持ち上げながら必死に倒れないように耐えていた。
東北で起きていた大変な被害のことは、この時は全くわからなかった。
道路には歩いて帰路につく大勢の人で溢れていた。皆、考えることは同じだ。
今日はとても帰れないと判断し、職場に泊まることとした。といっても自分のデスクの椅子で寝るだけだったが。
夕食を取れるお店を探した。コンビニは何も残っていなかった。
小さなラーメン屋があった。
ごくうラーメン。
14年ぶりに近場に来たので探してみた。
まだ頑張って営業していた。
なんだか嬉しかった。
夏の思い出
交差点にある裸の少年像。暖かそうな服を着ていた。ボランティアの方々が続けているのだろうか。
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