民主党の“ハネムーン”もそろそろ終わりだろう。
しばらく様子を見ていたが、このままでは日本が二流の社会主義国になるのが目に見えてきたので、放っておくわけにはいかない。
テレビでの単独出演では「そこらへんの議論も含めて、早急にやります」というよく分からない回答でごまかしているが、冷静な評論家に突っ込まれると苦しくなっている。
“返済猶予法”は、亀井大臣の個人的人気とりと個人的口効きのための法律でしかない。
インド洋の給油継続でも「単純延長はしない」と言っている。
普天間基地移転についても、選挙中に言ったことを通すのなら、さっさと国外移転をアメリカに要求して追い出せば良い。
それができないのなら、「考えていたことと実行することは違います」と早く認めて、現実的に今月末からの臨時国会で話し合い、期限が切れるまでにどちらにせよ結論を出すべきだ。
そうすれば自民党は、民主党内の“複雑”事情を考慮し、“複雑延長”というところに落ち着かせるだろう。
「法案が間に合いませんから、いったん引き揚げて、また検討します」と外務大臣が言うのは、日本が“決定できない国(政治がない国)”であることを晒す恥ずかしい外交だ。
「国会日程が窮屈だ」と岡田大臣は言っていたが、自民党が早期かつ長期の開催を申し入れている臨時国会を遅く短期で開こうとしているのは圧倒的多数を握っている民主党の側だ。
なぜ、臨時国会を開きたくないのか?
偽装献金問題を追及されると、鳩山総理は辞任に追い込まれるかもしれないからだ。献金について、「秘書がやった」というのは政治家の常套句だが、数年にわたってあれだけの数の個人献金を本人が知らなかったというのはあり得ない。
献金額すべてを覚えていることはないにしても、誰からもらっているかというのは、知っておかなければ、いただいた方に対して失礼だ。政治家はそういうところにむしろ敏感なもので、全然知らないということはあり得ない。
臨時国会が開かれると支持率は低下するだろう。だから、高支持率のうちに参院補選を終わらせておいて、その後の工作で参院での安定多数を握れば、検察の動きを止められると思っているのだろうが…。
そんなことをさせてはいけない。