午前中、グンゼ集蔵の天渓会書道展に行った。
午後は京都に行き、二条駅前で京都るんびに苑後援会(村上晨一郎会長)の10周年記念講演に出席した。
二ノ湯智参議院議員や鈴木源太郎元府議にもお越しいただいた。
記念講演の講師は宗教学者の山折哲雄先生。青少年問題について、大変高いレベルの講演だった。
まず最近の若者の世界を表す言葉として、《悟り世代》《スクールカースト》という言葉を挙げられ、1960年代の全共闘世代後の若者を表した《三無主義》(無気力・無関心・無感動)と一致する点があると説明された。
二人の死刑囚、永山則夫と宅間守の精神鑑定結果が先ごろ発表されたことで、その内容について語られ、若者には文学とそれを指導する指導者が必要だと述べられた。
最後は、「情」について語られ、相撲界の賭博事件に絡んで角界を追われた貴闘力のことなどを例に挙げられた。
「60才を過ぎたころから、私はこう考えるようになった。正邪善悪で物事を観るのを止めよう。なぜなら、これまでその判断では、間違いばかりだったから。今は義理と人情で判断している」と最後に締めくくられた。