朝から台風接近で雨がよく降っている。10時から、決算特別委員会に出席。健康福祉部の書面審査があった。
健康福祉部には、まず近い将来の社会保障の見通しについて、その根拠となる数字について質問。
特別養護老人ホームを特に必要とするだろう要介護度4、5の方の人数は現在がどのくらいで、10年後はどのように変化するのか?丹後、中丹などの地域別での数字を求めた。
答弁は「府では、数字を予測したことはない。国はしているが…」というもので、ちょっとあきれた。
たった10年先の利用人数の予測もせずに、消費税の増税で「社会保障の充実・適正化をしよう」というのは、全くの“空論”ではないのか?
後ろで共産党議員が「それは国の話だ」と野次っていたが、現場に近い府が積み上げた予測数字でないもので、国の大雑把な見通しだけで、社会保障が論じられているとすれば、危うい話だ。
いつもは「木を見て、森を見ない」のに、こういうところでは「森を信じて、木を見ようともしない」。
介護保険料も制度開始以来、倍増している。これから先どれだけ増えるのか?早めに予測を示していかなければ、若い世帯の将来設計も立てられない。もっと現実の数字を押さえながら、施策を展開してほしいと指摘した。
2点目は、綾部市内で殺害された城陽市の2歳の男の子のこと。府では、ああいう状態に子どもが置かれていたことを把握していたのか?と質問。「把握できていなかった」と答弁。
「この事件は“虐待”のレベルを通り越している。こういう痛ましい事件が二度と起こらないよう、もっともっと踏み込んで調査し、対策をとってほしい」と要望した。
3点目は、生活保護費は府内一律なのかどうか?と質問。「府内ではそれぞれ生活環境が違うので、金額も差がある」という答弁。やはり最低賃金が府内一律というのはおかしいなと再確認。
4点目は、保育園職員の処遇改善の予算が国で通ったが、これの執行状況は?に対し、すでに市町村にはお金がいっているが、それが保育園職員の手元にどう渡っているかについては確認しようがないという答弁。
国が施策を考えて予算をつけても、現場とのずれがあって効果が生まれていないという実態をしっかりと地方から国に上げていくべきではないかと提案。
5点目はそれに関連して、7月末に国の事業の関係で、厚労省の担当者とやり取りした事例を挙げ、国のいいなりの京都府ではいけないと指摘した。この内容は、今年の7月25日のブログに詳しく記載しています。
厚労省に「なぜこんな筋の悪い補助金を作ったんだ?」と聞いたら、「筋が悪いのは分かっていたが、年度末に財務省に使えと言われたもんだから…」と言っていた。
本当に消費税増税が「社会保障の充実・適正化」に資するのか、はなはだ疑問を持っている。
その後は、人事委員会、監査委員会に対する書面審査。
人事委員会に対して、府職員の給料は府内一律ですか?と聞いたら、「基本給は一緒だが、地域手当をつけて差をつけている」とのこと。ここでも、なぜ最低賃金だけが府内一律なのか?疑問が深まった。
16時半からは、自民党府議団農林水産部会の台風18号による農林業被害の復旧対応についての勉強会に出席。
小田農林水産部長らから説明を聞き、考えていたのと少し違う内容もあって、その後、連絡をあちこちに入れて、この点を調査した。