3日㈫、午前中は事務所で「げんたろう新聞」の原稿書き。
午後は綾部商工会議所青年部(YEG)40周年記念事業「綾部創生~ここから始まる新たな未来~」を聴講にITビルへ。
福知山公立大学の杉岡秀紀准教授をコーディネーターに、山崎善也綾部市長、日東精工の井ノ元美和人事課長、福知山公立大学2年生の山本優花さんと綾部商工会議所青年部の小寺建樹会長がパネラーとして、これからの綾部市への提言について、意見が交わされた。
会場参加者からの事前アンケートなども含めて出された意見・提言については「自助・共助・公助」の観点で切り分けてみると頭の中が整理されるのではないかと感じた。
「自助・共助・公助」という言葉は、災害が多発したことによって、よく言われるようになった言葉であり、菅首相が言うと野党が批判しているが、批判はちょっと的外れではないかと感じている。
まちづくりにおいて「自助」は「民間が行うこと」、「共助」は「公共と民間もしくは民間相互が協力して行うこと」、「公助」は「公共が行うこと」と考えるのだと思う。
たとえば、「駅前に若者向けのお店を作ってほしい」という要望は「民間が行うこと」であり、「駅前に賑わいを作ってほしい」という要望は「基盤整備などを公共が行い、その活用について民間と協働して行うこと」や「民間企業と公共が連携して新たな集客スポットを展開すること」であり、「駅前にイベント広場を作ってほしい」という要望は「公共が整備すべきもの」だと思う。
山崎市長は「市政は《まちづくりのOS》を作る役割を果たし、民間にはそのOS上で動く《アプリ》を作ってもらう」と発言されていたが、そういうことであり、何でもかんでも行政に要望するというよりは、要望を整理して、「誰がどうやって実行するか」を考えることが重要ではないかと議論を聴きながら考えていた。
「綾部の日」という「ローカルホリデー」(地域の休日)を作ったらどうか?という商工会議所青年部の提案は「共助」のきっかけとなるものだと感じた。井ノ元課長もいろいろとアイデアを出しておられたが、「綾部市にやってください」というよりは、「どういうものにするか」を官民で考えていくことが、綾部の魅力の再発見につながると思う。
そういえば、20年前の綾部商工会議所青年部20周年で「あやべ夢会議 まち×人×夢=未来」という今回と同じようなパネルディスカッションがあり、当時26歳であった私は若者代表として、パネラーを務めたことを思い出した。
探すと、その時の新聞記事のコピーがあった。「町づくりのポイントは、人間関係を作った上で町づくりについて話し合うこと。それも互いの利害が対立することなど、本質的、実質的な話し合いをすることが重要」などと発言していたようだ。
こういった「話し合い」をどう「実行・実現」に移していくのか、綾部市民みんなの課題であろう。