バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

昼間のバスに紛れ込んだ意味は…

2012年09月06日 18時09分36秒 | バス運転士

かつて“バスの運転中に一匹の芋虫が現れ、姿が見えなくなった直後に一匹の蝶が目の前に飛び出して驚いた”という話(2011年9月1日付の「今朝の天気は“狐の嫁入り”ではなく…」参照)を書いたけれど、今回は某始発地点を発車した直後に、一匹の大きな黒い蝶(クロアゲハ?)がフロントガラスの左側でパタパタやっているのに気が付いた。

発車前ならば、ちょっと運転席を離れて“外へ誘導して”あげるのだが… 発車した後だったので、私は運転席の窓を全開にして「この窓からでもいいし、乗降扉を開けた時にでもいいから、自力で脱出してくれぇ~!」と祈るしかなかった。

しばらくはフロントガラスの辺りをパタパタやっていたのだが… そろそろ寿命だったのか夏バテだったのか分からないが、少し元気がなさそうな飛び方だった。そして、いつの間にか私の視界から消えてしまい… あるバス停から十数名の学生さんが乗ってきて… そのまま、蝶を見て驚いたような声も聞こえず終点に到着した。

私は「誰も気付かないうちに“最悪の結末”を迎えていた… なんてことだけは勘弁してほしい」と思いながら忘れ物チェックしたのだが、忘れ物はもちろん蝶の姿も見えなかった。きっと親切な誰かが“窓ガラスに向かってアタタタ… 否、パタタタやっている蝶”を見て、そっと窓ガラスを開けてくれたに違いない。

さて、先月に“夜のクモ事件(http://<wbr></wbr>ameblo.<wbr></wbr>jp/mats<wbr></wbr>udon-bu<wbr></wbr>s/参照)”があったばかりということで… ついつい「昼の蝶にも何か意味があるのだろうか?」と考えてしまったアホな私… 駆け込み乗車をして「ICカードに入金したい」と言いながら一万円札を出した女性のことなのか、子供を抱き上げて「はい、ここにタッチして!」とICカードを使わせて「どこに座ろうか?」と通路を歩いて行くマイペースなお母さんのことなのか… 等々…

しかし、最後まで“これが蝶だ!”と思われる決定的な人は現れず… 「夜のクモに意味はあっても、昼の蝶に意味はなかったのかぁ~」と少しガッカリした私… やっぱり蝶も“夜でなきゃ意味がない”らしい。繁華街の灯りの中を華麗に舞う“黒い衣装に赤い装飾を施した”クロアゲハのような女性かぁ… よぉ~し! 夜の繁華街で“昆虫採集”じゃ~!(やめとけ、やめとけ。逆に“懐中採集”されるだけだぞ!)