バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

その魅力は何ですか?

2012年09月20日 21時51分20秒 | バス運転士

終点の某住宅地の2つ手前のバス停で、車掌席(中扉のすぐ後ろの席)に座っていた男性が降りて、一人のお婆さんが乗った。私はお婆さんの着席を確認してからバスを発車させた。乗客は僅か3~4名…

走り出してすぐ、乗ったばかりのお婆さんが降車ボタンを探している様子が車内ミラーに映った。そして「ピンポォ~ン!」と降車ブザーが鳴り… と同時に、一人のオジイサンが席を立ち、車掌席へ移動したのである。

私は「もう2区で終点… 否、すでに少し走っているから僅か1.5区なんだけど… それでも車掌席に座りたいのかぁ…」と思いながら、次のバス停で止まって中扉を開けた。すると、さっき乗ってボタンを押したお婆さんが降りたのだが…

なんと、車掌席へ移動したばかりのオジイサンまで降りたのである。走行中の座席移動という危険な行為(本人はそう思っていないだろうけど…)をしてまで、「たった0.5区だけでも座ってみたい」と思わせる“車掌席”の魅力とは!?

一度でいいから、座っている本人に“その魅力について”聞いてみたいと思っているのだが… 「うるさいなぁ~!」「文句あるのか!」「どこに座ろうと俺の勝手だろ!」なんて言われて“ハイ、苦情!”だろうなぁ… 定年退職が近づいたら聞いてみよっと!(それまで雇ってくれていればな。ハハハ…)