バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

自動車学校の教習車

2012年09月18日 20時39分10秒 | バス運転士

世間は三連休だったある日の朝… さすがに交通量も少なく、お出掛けと反対方向のバスは乗客も少なく… 私は、途中で何度か時間調整停車しながら走っていた。ある直線道路で右ミラーを見ると、自動車学校の教習車が右車線を勢いよく走ってくるところだった。

私は「おぉ!? えらい威勢がいいな~。先生が“回送”で走っているのかな?」と思ったのだが… 追い越される時にチラッと見たら、しっかり“教習中”だったので、「そんなに飛ばして大丈夫なのか!?」と心配したのだが…

私はすぐに気が付いた。「時間調整停車を繰り返すのも何だかなぁ…
なるべく速度で調整してみよう」と思って、私が制限速度50キロの道路を40~45キロくらいで走っていたことに… つまり、それを察知した教習車の先生が「このバス遅いから抜いちゃえ!」って指示を出したに違いない。

そこから2つほど先のバス停で降車扱いをして、右ウインカーを出して発車… と思ったら、またもや同じ自動車学校の教習車が右車線を勢いよく走ってくるのが見えた。その時、教習車はかなり早目に“左ウインカー”を出していて、いかにも「バスの前に入れてくれぇ~!」という感じだった…

私は、その車が教習車ではなく“印象の悪い車種”だったら、知らん顔して発車したけれど… すぐ先の信号が赤で、右車線の車列も長くなってきていたので、私は右ウインカーのレバーを戻し、そのまま動かずに教習車が前に入るのを待った。

すると、教習車の助手席に座っている先生が、後ろを振り向いて「ごめんね、ごめんねぇ~!」って感じで何度も右手を挙げていた。教習車は“少しくらい遅くても前の車を追走する”というイメージがあったのだが… 教習が遅れていて時間がなかったのかな? あるいは“かつて免許を持っていたけれど、何らかの理由で再び教習を受けている”ブイブイ走る生徒さんだったのかな? ハハハ…