バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

自分のことしか… チャイルドだろう?

2012年09月29日 12時57分11秒 | バス運転士
あるバス停で数名の乗車があったのだが、先頭で乗ってきたおばさんがICカードで精算した後に「一つ参考にお聞きしたいんですけど、こちらでも(ICカードへ)入金できるんですか?」と言いながら助手席に座った。


私は「今はまだ大丈夫だけれど、いつか残額不足になった時のために予め聞いておくとは… お主、できるな!」と思いながら「はい、千円札ならばできますよ。2枚でも3枚でも…」と答えた。その間に、他の乗客が精算完了して席に着いていた。


私が前扉を閉めて、バスを発車させ… と思ったその時! おばさんが助手席から降りて、バッグの中に手を入れてゴソゴソとやり始めたのである。嫌な予感… そして「それじゃあ、入金をお願いできますか?」と言ったのである。


私は「はぁ~? 前言撤回! さっき『参考に』って言ったのに… “できる”どころか空気も読めんがやぁ~!」と思いながら、再び前扉を開けた。気が付けば、すぐ後ろに回送バスがいたけれど… 私の心は既に固まった後だった。


私はボタン操作をしながら、努めて冷静に「では、こちらにカードを載せていただいて… こちらから千円札を1枚ずつ… (ジィ~、ジィ~、ジィ~と千円札を入れる音が…) 三千円でよろしいですか? はい、このように入金されました。ありがとうございます」と説明した。心は半分しかこもっていなかったけれど…


ちょうどそこへ、一人のお爺さんが駆け込んできて… 私は「お爺さん、今日のアンタはついている! 宝くじでも買ったらどう?」と思いながら前扉を閉め、「お待たせしてゴメンね」と回送バスに対してハザードランプを点滅させながらバスを発車させた。


宝くじと言えば… 私もココに何度か書いて実際に買ったけれど、まっっっっっっっっったく当たらず… 下一桁のみだった。そして「300円のために、わざわざ換金に行かないよなぁ~! 何かついでがあれば…」と思っているうちに、有効期限をスギちゃんだよなぁ…