昨日は… 否、個人的な感覚としては“昨日も”某地区巡回バスを朝からやっていた。その何本目か… 夕方の運行では5分近く遅れていたので、乗降客のないバス停はビュンビュンと通過して行きたいところだったのだが…
バス停からちょっと離れた位置に人が立っていたり歩いていたりすると、なかなかそうもいかず… その人の動向を窺いながらバスを減速させ、「乗客ではない!」と結論が出ると同時にバスを加速させる。そんなことが二度三度とあった後の◆◆停…
信号のある交差点を過ぎて、すぐに左カーブして、バス停の確認… すると、日傘を差したバアサンがバス停の近くを歩いていた。私は「どっちかな? 歩道の奥(車道とは反対側)を歩いているから乗客ではないのかな?」と思って通過しよ… と、そこで女性がバス停に近づきながら、慌てて手を挙げたのである。
私は乗客に衝撃を与えないようなブレーキ操作で、バス停を10mくらい過ぎた辺りで止まって前扉を開けた。するとバアサンが「ちょっと! どうしたのぉ~!!」と叫びながら乗ってきたのだが、私は「どうぞ…」としか言えなかった。
なぜならば、バスに乗ってくるバアサンの顔を見た時に「あぁ、この人か!」と思い出したからである。実は… 私が昼食タイム直後に某駅から◆◆停まで乗せてきたのだが、某駅で乗った瞬間に「あっつぅ~!!(暑い!!)」と言ったバアサンだったのだ。確かに、昼食タイム中ずっと太陽の下に置いてあったバスなので、車内は暑かったのだが… その言い方が何ともトゲトゲしかったのである。
さて、◆◆停を発車して、次のバス停で一人降りて… しばらくすると、バアサンが「ねぇ、松井さん! どうしてさっき私を置いて行こうとしたのっ!? バスが5分も遅れてるのよ!」と言ったのである。どうやら、乗客がバアサン一人だけになったようだった。
私が「日傘を差して歩いてられたので、通行人かと思ったのですが… 違うと分かったので止まったのです」と答えたところで、次のバス停から一人のお婆さんが乗ってきて… バアサンは何も言わなくなってしまった。終点の某駅で何か言ってくるかと思ったが、そこでも何も言わず… 他のバスに乗り継いで行った…
言い訳をさせてもらうならば… もしも私が◆◆停を見た時に、バアサンが立ち止まった状態から歩き始めたところだったら「乗客かもしれない」と思っただろうが、すでに“歩いている状態”だったので「通行人だろう」と思ってしまったのである。
また… “日陰でバスを待っていて、バスが来たら日陰から出てくることがある”というのは、私も経験しているから分かっている。しかし、◆◆停の近くにはバス停以外に立っている物が何もなく… だから、その女性も日傘を差していたのだろうが… なぜ、バス停から離れて立っていたのか理解できない。(まさか、相当なヘソ曲がり!?)
もしも、そのバアサンから苦情が入り、上司から「バス停の近くに人がいたら乗客だと思え!」とでも言われたら… 私は「では、そのようにいたします!」と返事をして… その後、人通りの多い場所にあるバス停で止まったら最後、深夜になるまで動けなかったりして!? そして、全国ニュースで「今日、名古屋のヘソ曲がり運転士が…」なんて言われたりしてね。ハハハ…(あぁ、オマエのヘソ曲がり具合も相当なもんだよ!)