バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

朝からウンウン!?

2012年09月03日 20時56分44秒 | バス運転士

朝6時半頃に某所を発車して、7時ちょっと前に某駅へ到着した。数分後、バスの表示を某所行きに変え、乗り場に着けて前扉を開けると、数名の男性が乗ってきたのだが… すぐにプ~ンと異臭が漂ってきたのである。

私は「く、く、臭い… こ、こ、この臭いは… まさか…」と思いながら、すぐに換気扇(強)のスイッチを入れた。そして「先日は“液体”だったけど… 今日は“固体”なんてことはないだろうなぁ…」と不安になった。

発車時刻になり、私が前扉を閉めてバスを発進させたところ… なぜか異臭が漂ってこなくなったのである。私は「換気扇を回しただけで、こんなに臭わなくなるものなのか… ひょっとして異臭の元は乗客ではなく、某駅のバス乗り場付近にあったのか?」と思った。

約20分後、終点の某所に到着し、バスを転回場へ移動させた時… 一瞬、異臭が鼻を突いたのである。私は「えっ!? やっぱり車内? まさか私!?」と思って自分のお尻を確かめながら車内チェックを始めたところ、すぐに異臭は消えてしまった。

少しだけ開けてある運転席の窓を見ながら「やはり異臭は外からなのか… しかも某駅でも某所でも臭ったということは…」と考えていた時に、私は思い出した。最初に某駅へ向かっている時、あるバス停の直前で“何か軟らかそうな黄土色の物体”をタイヤで踏んだことを…

衝撃も異音も全くなかったので、私は「やや大きめの枯れ葉か、クシャクシャになった段ボール箱か…」と思っていたのだが…??? と、そこで発車時刻の3~4分前になっていることに気が付いたので、私はバスを転回場から発進させた。

結局、その後は異臭が漂ってくることもなく… 営業所に戻ってからバスを見ても異常はなく… 何となく“残便感”のあるスッキリしない朝になってしまった。まぁ、とにかく! 異臭の元が私自身じゃなくて良かっ… いや、そう遠くない将来には“異臭運転士”と呼ばれていたりして!? ハハハ…