田舎暮らしをして薪ストーブを使用していると、3,4年に1度は「煙突掃除」をしなければなりません。勿論、業者に頼むと簡単なのですが、料金がかなりかかってしまいます。
屋根の天窓周辺から雨漏りがあり、修理の依頼をしていましたので、ちょうど足場が作られており、これを利用して屋根に上ることにしました。
西日の為逆光になって暗くなってしまいましたが、屋根の一番上にアンカーが打ち込んでありますので、これにザイルを通して、腰にはハーネスとカラビナをつけて屋根に上って行きます。
普通の人はとてもできないと思いますが、そこはかっての「山男」である主人にとっては、それほど苦にはならないようです。それでも専用の滑り止めが付いている地下足袋をはいて煙突の傍まで行き、足場が悪い場所で出口付近に固まってこびり付いたタール状のすすを削り落とすのは大変です。
私は足場の一番上まで上って、煙突掃除用の長いパイプラインが付いたブラシを紐にくくって上にあげたり、ザイルの調整をしたりなどと助手役でした。
部屋の中の薪ストーブの煙突側の下の方に、大きなビニール袋をはめて、上から落ちてくるすすを受け取るようにしています。煙突の中はあまりすすが詰まってはいなくて、出口付近が一番大変そうでした。
もう20年ほど薪ストーブを使用していますので、効率よく燃やすコツを身に着けており、煙突にはすすは着きにくいようです。
タール状のすすが芝生の上にたくさん落ちてしまいましたので、吸入機で吸い上げました。
2時間ほどかかってなんとか終了しましたが、二人ともどっと疲れが出てしまいました( 一一)。膝を痛めている80代の男性には、これからは無理な作業かもしれません。
それでも赤々と燃える薪ストーブのぬくもりは、格別なものなので、ほかの暖房器具に替えることは避けたいのです。楽あれば苦あり。苦あれば楽あり・・・・