現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

肌で感じるとは

2009-10-16 21:14:12 | 虚無僧日記
生物物理学の大沢文夫氏の話。
「水温25℃で生まれたゾウリムシは、25℃のところに、
30℃の水温で生まれたゾウリムシは30℃に集まる。
25℃で生まれたゾウリムシを30℃の中にしばらく
(20分ほど)入れておくと、今度は30℃を好むように
なる。脳も無いのに、体に学習と記憶する機能が
あるようだ」とのこと。面白い。

以前テレビで見た実験。ゴキブリは人間が近づくと
逃げるが、初めて人間に遭遇しても逃げる。人間は
恐ろしいと親から教えられたのでも、追われた経験
から学習したものでもない。空気が動くと、自然に
足が速く動くような機能になっている。頭をとって
足だけのゴキブリが、空気の移動に反応して走る
実験を見た。

ということは、学習や経験から得たのではない判断力
が、生まれる以前から、備わっている。“肌で感じる”
なにかがあるということだ。

尺八を今まで聞いたことが無くとも、初めて聞いて
酔いしれる人。ロックやヘビメタには反応するが、
尺八には全く反応しない人。今はその種のDNAの方が
強くなっている。遺伝子も長い間に変化するのか。
尺八に反応する遺伝子の増殖研究をしないと、尺八
は絶滅するか。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

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好き嫌いの元は

2009-10-16 09:21:30 | 虚無僧日記
午前4時過ぎ、朝起会に行く途中、車の中で、NHKラジオ
「心の時間」を聞いた。名古屋大学名誉教授、大沢文夫氏。
『飄々楽学-新しい学問はこうして生まれつづける』という
本を出版されたとか。 「ナノ生物学」? ナンノことか解ら
ぬが、「猫だって、悪口言うと振り向くでしょ」という言葉に、
私は反応した。

遺伝子やDNAだの、生物の物理的研究はナノの領域まで
進んだが、“気”の問題はまだ解明されていない。

「『理科が好き』という子供が減ったので、興味を持たせる
ためにも、理科の授業を増やそう」という意見があるが、
授業で理科が好きになるものでもない。好きかどうかは、
生まれながらにそなわっている」という大沢氏の意見は
一理ある。

尺八が好きか嫌いかは、知識や体験で作られるものでは
なく、生まれながらのもののようだ。20年ほど前まで、
中学の音楽授業で、尺八の『鹿の遠音』が観賞用教材と
なっていた。はたして、それを聞かせて、尺八愛好者が
増えただろうか?

私の娘が音楽の授業で『鹿の遠音』を観賞した時、娘の
話では「みな“気持ち悪い”と云っていた」と。残念。

私などは『鹿の遠音』に惚れて、尺八に夢中になった。
同じものを聞いて、好きと思うか嫌いと思うかは、学習
以前から決まっているようだ。

では、生まれる前から尺八を好きと感じるように、心を
飼育するには、どうしたらいいのだろう。それが私の
「生物物理学」への期待じゃ。


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