現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

秋に寄す

2009-10-20 16:10:50 | 虚無僧日記
山口五郎の幻の名曲『秋に寄す』のLPレコードが手に入った。

この曲は、「昭和35年NHKの委嘱で作曲された」もの。
山口五郎といえば、琴古流尺八の大御所で人間国宝になられた。
その唯一の作曲が『秋に寄す』。
古曲や本曲しか吹かないと思われていたのが、なんと、フルートの
ような細やかな旋律。それを5孔尺八で正確に見事に吹かれた。

一度ラジオで聞いただけで、その旋律は深く心に残り、ずっと
ずっと、憧れていた曲だった。
3ヵ月前、慶応の琴と尺八のクラブ“竹の会”後輩の後藤氏が、
「この曲を吹きたい」と、私のところに習いに来られた。彼もまた、
この曲を聴いて、深く思いを秘めてきたのだった。

私も彼に触発されて、この曲に挑戦することにした。すると思いは
通じるものである。東大で山口五郎氏に師事された中原拡盟氏
から楽譜を拝借することができ、ネットで検索していたら、偶然にも
オークションに出ていたのだ。

「期が熟した」というべきか、本当に不思議である。「山口五郎師
以外誰も吹けない」というこの幻の名曲『秋に寄す』を、11月3日の
「一路会」で披露すべく、目下練習中である。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

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古鏡?の尺八?

2009-10-20 07:15:15 | 虚無僧日記
ヤフーオークションに「○に古」銘の尺八が出た。
「古鏡」なら幻の名管だ。バブルの頃ならウン100万は
したであろうが、とりあえず 4,000円で入れてみた。
その後入札する人がいない。どうやら、“その道”の
通人たちは「贋物」と踏んでいるようだ。「贋物」でも
いいから、古管を手にしたいと思っているのだが、
締切まであと16時間、1万円以上にまで上がってきた。
もう私の手が届かないところへ行って行ってしまった。

最高入札者の履歴を見てみると、今までに「琴古」も
落している。
「鳴門秘帖」(鶴田浩二、長谷川一夫、木村功の3枚)、
「甲賀屋敷」「虚無僧変化」の映画のスチール写真や
ポスター、虚無僧関連の絵や人形、「笛吹童子」の
レコードと、数十点もある。

ぜひ収集された品を、虚無僧研究会の会報などで公開
していただきたいものである。

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