現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

朝顔が咲いている

2009-11-01 10:44:30 | 虚無僧日記
「今はもう秋」

11月だというのに、あちこちで朝顔が咲いている。
どうやら、夏に咲いて、種が落ちて、それが芽を
出したようだ。

ラジオでも取り上げていたから、あちこちで咲いて
いるらしい。

「あじさい」も枯れてはいるが、葉も花も朽ちずに
残っている。それがまた赤緑で風情があり、花器に
活けられているのも見た。

タンポポも咲いている桜も咲いていた。「秋桜」とは
コスモスのことだが、この桜は「冬桜」。まだ寒くなって
いないのに咲いている。まったく「狂った季節」。
石原慎太郎原作の映画は「狂った果実」だったか?

「小春日和(こはるびより)」とは10月の暖かい陽光を
云うのだが、これではもう春だ。

「今はもう秋 誰もいない海、知らん顔して 人がゆき過ぎても
 私は忘れない つらくても つらくても 死にはしないと」

朝顔にタンポポ、紫陽花、桜まで咲いていては、感傷に耽る
気分にもなれず、自殺者も減るかな???。


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夕顔

2009-11-01 10:44:06 | 虚無僧日記
「朝顔」は見るが「夕顔」は見ない。いやどれが夕顔か知らない。

「夕顔」を検索したら、「ヒルガオ科のヨルガオのことをユウガオと
いう人も多いが別物」との記述。「昼なのか、夜なのか夕なのか」
はっきりせい。

「標準和名のユウガオは、ウリ科のかんぴょうを取る植物で全く
別種である」とのこと。ますます判らない。

「夕顔」といえば『源氏物語』の四帖に登場してくる儚い女性。
亡霊にとりつかれて死んでしまう。その「夕顔」には実在の
モデルがいた。なんと実名は「大顔」だと。「大きい顔」では
どうも儚げには思えぬがの。

地唄の「夕顔」は、私も好きな一曲。外人の尺八家に「あなたは
源氏物語の夕顔の巻を読んでますか」と、云われて舌を巻いたと
いう話があった。
日本の多くの尺八家、筝曲家は『源氏物語』を知らずに「夕顔」を
演奏しているとの厳しい指摘だった。おお恥ずかしい。


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源氏物語「夕顔」

2009-11-01 10:39:24 | 虚無僧日記
源氏17歳。乳母の見舞いの折、隣の垣根に咲くユウガオの花に
目を留め、その邸に独りかくれ住む女に興味を持ち、通うように
なった。 お互い素性は明かさず逢瀬を重ね、のめりこんでいく。

するとある晩、深夜に六条御息所の亡霊が現れて恨み言を言う。
夕顔はそのまま人事不省に陥り、明け方に息を引き取った。


紫式部の伯父藤原為頼に預けられていた「大顔」という雑仕女が、
親王の寵愛をうけて、王子(藤原頼成)を産んだが、ある夜、
物の怪に襲われて頓死した。紫式部は、この大顔をモデルとして
『源氏物語』に登場させたのが「夕顔」であろうと考えられている。


「地唄・夕顔」の歌詞
  すむは誰 訪いてや見んとたそかれに 寄する車のおとづれも
  絶えてゆかしき中垣の 隙間もとめて垣間見や かざす扇に
  たきしめし 空炷きものもほのぼのと ぬしは白露ひかりを添へて
  いとど栄えある夕顔の 花に結びしかりねの夢も 覚めて 身に染む
  夜半の風

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箏と琴

2009-11-01 10:06:21 | 虚無僧日記
幕末、嘉永5年(1852) (ペリー来航の前年)に刷られた
『会津五幅對』というのを見つけた。会津藩の芸能、
遊芸の名人、名物、名産、名所』などを相撲の番付表の
ように書き並べたものだ。
会津藩は無骨一遍だから歌舞音曲など無縁のはずだが、
能、狂言、謡曲とならんで「琴 牧原」とあった。
驚きである。私の先祖が「琴」の名人だったとは。

考えてみるに、私の先祖は江戸詰めで、幕府の講武所
(湯島の 昌平校)の講師で、儒学者だった。そして、
儒学者の教養として「琴」を弾じていたのだ。これは
今日の「俗筝」ではなく「七絃の琴」である。江戸時代
箏と琴は別物だったのである。

儒学者たちが弾んじた「琴」は、今日絶滅した。

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