現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

紋付袴

2009-11-27 11:27:35 | 虚無僧日記
一昨年、能楽堂での公演のために、紋付を新調した。
13万円。今年、コメ兵で袴を新調した。なんと7万円。
合計 20万円。

25年前、紋付袴を作った時は、紋付と袴それぞれ
18万円。合わせて 36万円だった。

それよりはるか以前、50年も前に父が作った紋付袴は、
50万円以上していた。それはまだまだ着られる。

年々価格破壊で安くなっているが、今年買った7万円の
袴はもうヨレヨレ。イベントで使うには惜しげなくいいが、
「安かろう悪かろう」で、だんだん本物が失われていく
のは淋しい。


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死に装束

2009-11-27 10:54:06 | 虚無僧日記
森繁久弥氏が逝った。96歳。直前まで「まだまだ現役」と言っていた。
「最後は紋付袴で送ってあげました」と、葬儀でのご子息の挨拶。
なるほど、“現役”の役者として逝った森繁氏には「紋付袴」が
ふさわしいか。

私も、一昨年、「紋付」を新調した。今年袴も新調した。
「あと何年、何回使うのだろうか」という思いが脳裏を
かすめた。最後の「死に装束」になるのかとも。

いや、虚無僧の衣装、白衣に手甲、脚絆はそのまま死に
装束なのだ。いつどこで野垂れ死にしてもいい覚悟を
表している。だいぶ黄ばんできたので、今年、純白の着物も
新調したが、あまりに白すぎる。これでは浅野内匠守、切腹
する時の衣装じゃ。これを死に装束にしようと、箪笥の奥に
しまいこんだ。

宇野千代さんだったか、70歳の時に死に衣装として白い
羽二重の着物を新調したが、90過ぎてまだまだ元気。
着物をとり出してみたら、黄ばんでいたので、また作り
直したとか。

さて、私があの着物を着るのは何年後か。しまった場所も
忘れそう。シマッタ! 早すぎたかな? いや明日をも知れる
人の世じゃ。


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1円琴 その後

2009-11-27 09:42:34 | 虚無僧日記
ヤフー・オークションで、1円と300円で落札した2面の琴。
送料がそれぞれ 8,800円ということで、すっかり騙された。
糸はもうぼろぼろなので、先日、琴屋に糸の張替えに出した。
新糸(あらいと)の張替え、一面につき 15,000円。それに
琴柱(ことじ)。油単(ゆたん=包む布袋)など付属品まで含め
ると、一面3万円についた。

それに、1,000円で購入した三味線の皮の張替えも 15,000円。
結局、琴2面と三味線のための出費は 10万円近い額となった。

これで、琴4面、三味線2丁、十七絃が揃った。しかし自分が
弾くわけではない。ただ“持っている”という満足のためだけ。
狭い部屋にやたら置き場を占有して粗大ゴミとなっている。
困った、困った懲りない私。虚無僧ならぬ“混むそう”なのです。


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順風満帆に波風

2009-11-27 09:03:13 | 虚無僧日記
この半年、順風満帆の生活。
今月12件も仕事があって、お金がたくさん入ってくるはず。
「はず」というのは、私の手元には入ってこない。
“時間と金の管理人”鈴花 が全部受け取る。また翌月
通帳に振り込まれてくるものもある。

すると、“お金がはいる見込み”をあてにして、またぞろ
“浪費癖”が頭をもたげてきた。

スーツにシャツ、ネクタイ、靴下に靴まで新調した。
しめて10万円。“就活”するわけでもなし。スーツを
着る機会などもうあまりないのに、である。だいたい
虚無僧の“ちょんまげ(はげ)頭”にスーツは似合わない。

琴2面の新糸(あらいと)張替え、三味線の皮張替えに、
琴柱(ことじ)や油単(ゆたん=布袋)など付属品一式で
7万円。私が弾くわけではない。

いずれも不要不急の品に 20万円の浪費。
これには、“金と時間の管理人=鈴花”もキレた。
ことに琴2面と三味線は、鈴花の了解なく、事後報告
だったから、昨日“大めだま”をくらった。(“大あめ
だま”ではない)。虚無僧は“こまったそう”だ。


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笑うモンに

2009-11-27 07:06:55 | 虚無僧日記
女子アナが「笑うモン(門)に福来たるゥ!」と、
一瞬スタジオが凍りつき、隣りの男性アナが目を
剥いた。私は「堀エモンが 服着た」かと思った。
笑えない。

イベントで司会者から「次は“キョムソウ(虚無僧)”の
登場です」なんて呼ばれることなどしょっちゅう。
江戸時代に書かれた『虚鐸伝記国字解』には、確かに
「虚無僧“キョムソウ”」とルビがふってあるから
“ま、いいか”。


一国の総理が、平然と誤読する時代。

(こんなにあったか、ネットで見つけた一覧表から転載)

        「麻生読み」    「一般的な辞書の読み」

1) 有無     ゆうむ        うむ
2) 措置     しょち        そち
3) 詳細     ようさい       しょうさい
4) 前場     まえば         ぜんば
5) 踏襲     ふしゅう        とうしゅう
6) 頻繁     はんざつ       ひんぱん
7) 未曾有    みぞゆう       みぞう
8) 怪我     かいが         けが
9) 実体経済   じつぶつけいざい   じったいけいざい  
10) 思惑     しわく         おもわく      
11) 低迷     ていまい        ていめい 
12) 順風満帆   じゅんぽうまんぽ   じゅんぷうまんぱん 
13) 破綻     はじょう        はたん   
14) 焦眉     しゅうび        しょうび  
15) 完遂     かんつい       かんすい  
16) 詰めて    つめめて        つめて
17) 傷跡     しょうせき      きずあと

総理の誤読を虚仮(こけ)にしていた人も、読み間違い
していた漢字があるのでは? 私も「順風満帆」を
「順風万歩(まんぽ)」と思っていた。20歳の時のことだ。
漢字には自信があっただけに、ショックは大きかった。             

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