現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

母から電話

2011-03-15 17:25:49 | 虚無僧日記
私の両親は福島県の出身。東北には 親戚も多い。
私自身も 昭和50年代、保険会社の福島支部長を
していたので、福島県内に知人は多い。

テレビで報道される地域は、ほとんど 行ったことが
ある、思い出多い場所だ。なつかしい人々の顔が浮かぶ。

父は東京電力に勤務していた。
戦後まもなく、私が子供の頃、よく停電になるので、
わが家にも、苦情や 怒りの電話が かかってきた。
電話口で 謝っていた父の姿を 思い出す。

水力発電所や 火力発電所、原子力発電所も見学に
行った。父は「安全性」を強調し、最先端技術を
誇りにしていた。

今、東北で起きていることは、無関心ではいられない。
テレビを 付けっ放しにして見ている。

東京の母から電話がはいった。東京は「計画停電」で
暖房も止まり、コンビニに食べ物も無く、乾電池も
売り切れ。もう脱出した方が良さそうだ と。

とはいえ、名古屋に来る気はないようだ。「原発が
爆発するから」と、窓も締め切り、新聞も取りに
行っていないそうな。

「電話が通じにくい」ことを言い訳に、電話の1本も
掛けない親不孝者の私に代わって、私の娘や従兄弟が
母を 心配して 差し入れなどしてくれているそうな。
「それは、良かった、よかった」と言ったら「良いわけ
ないでしょ!」と怒られた。

だんだん 「断捨離」

2011-03-15 16:43:28 | 虚無僧日記
引っ越して来た時は、ダンボール箱だで、タンスも
無かったのに、トラック一台分の荷物がある。

地震と津波ですべてを失った方が居られるのに、こんな
ことを言っては 不謹慎だが、「津波で、みんな みんな 
さらっていって ほしい」。

今自分が死んだら、誰が処分するのか。200万は かかる
そうな。他人に迷惑をかけないためにも「 津波が 来た 」と
思って「 断捨離 」断行! 

ほんとに「 過去は 未来にない 」とは、鈴花の名言。

クローゼットに眠っている昔の「 舞台衣装 」は、もう
流行遅れで「 豚に衣装 」だ。二度と着ないのだから
捨てよう。

過去の「演奏会プログラム、楽譜、チラシ類、写真」など、
「思い出」なんて 他人には 不要のもの。過去の名刺、
住所録も、10年行き来の無い人は、今後の生活には
つながらない。

ビデオテープ、カセットテープ、レコードなど、もう
二度と見ることも、聞くこともない。捨てよう、捨てよう。

ああスッキリした。いかん いかん。「結果を想像しただけで
やった気分になって、その実、何もやらないタイプ 」と
診断された私でした。どこまで、やり切れるか。それが
自分を変える修行なのだ。

3/15 TV取材中止。「断捨離 」 断行

2011-03-15 16:34:17 | 虚無僧日記
テレビの取材が来るというので、部屋中大片づけ。
津波が来たと思って、何もかも捨てたいのだが・・・・。
「ダンシャリ、ダンシャリ・・・」と 呪文を唱えながら、
それでも6袋分の衣類を捨てた。

モスクワに行く時買った 極寒用の分厚いコートや 服、
手袋。モスクワで買った毛皮の帽子。日本ではとても
着る機会はない。

独り暮らしなのに、「誰かが泊まりに来た時のために」と、
布団 毛布 枕、寝巻き や 帯も5人分有る。

東北の被災地に送ってあげたいが、「衣類より現金が
良い」とのこと。送り先も判らないので 思い切って
捨てた。

そしたら「こういう事態なので、番組放映の見通しが
立たず、撮影も延期」とのこと。私も見捨てられたか。
「ガクッ!」

それならと、一日、徹底的に大片づけ。
「 捨てよ 捨てよと 勧めつつ、後で拾うは 寺の坊主 」と
鼻歌歌いながら 「 断捨離 」断行。少しは減った。腹も
減った。