現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

尺八3日吹かねば

2013-02-15 13:01:13 | プロとアマ
心敬(1396(応永3年)~1475(文明7年))は、一休と
同世代の天台宗の僧で 連歌師。(一休は 1394年~ 1481年)

一休との接点を調べてるのだが、見つからない。

心敬は、蓮歌と仏道修行を同一のものと説いている。その
著作『ささめごと』の中にこんな文がありました。

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増阿が子の頓阿といふ者、尺八 親より上手にて名人なり。
頓阿の弟子に定泉坊といふ人あり。「ある人いはく
彼の法師の尺八、いかやうなる」と問ひしに、頓阿いはく、
「音色も、手も、我より優りたり。さりながら劣りたる」と。
その謂(わけ)を頓阿に問ひしに、答えていはく
「我は世外の身にて、花色の方なければ、物毎に無常の
哀苦を知れば、その観念にて吹くほどに、人みなおもしろがる
なり。かの法師は富貴円満なる人、されば その(無常の)心を
知らず。おもしろきところなし」といへる。

また「不断の修行」として

「螢雪年をつみても、修行工夫しばらくもゆるくなりては、
跡なく下るべきにや。「一日に三度身をかへりみよ」といへり。
此のごろ 世一の尺八吹く頓阿といふ者、かたり侍りし。
「三日うち置き侍らば鳴らじ」といへる、もろもろの道に
侍らん事なるべしと。

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そう、3日吹かぬと、鳴りが落ちる。600年前の「頓阿」も
そう教えていることに感動。



「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

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