現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

既存仏教も 初めは、異端の「新興宗教」

2014-03-04 11:48:21 | 虚無僧日記
天台、真言、浄土、禅宗などの既存の仏教宗派は、
釈迦の説いた原始仏教から大きくかけ離れていると
私は言い続けていますが、それは、既存の宗派を
否定しているのではありません。

むしろ、それぞれ、必要あって生まれてき、信者を
得ているのですから、立派です。現在の仏教各宗派は、
誕生した時は、異端視され、時の為政者から迫害を
受けた“新興宗教”でした。

その意味で、私は、既存の仏教各宗派を認めると
同時に新興宗教も、多くの信者を得ている限り、
現代に必要なものと認めるものです。

新興宗教の多くが“カルト教団”として、世の批判を
浴びています。でもそれでも入信する人がいる。
そこに私は興味が沸きます。


先祖代々檀家となっているお寺に、檀家さんが何百万、
何千万と喜進することには、周囲の人は理解を示すのに、
新興の宗教団体で1万円もの壷を買わされると、周囲の
人は、「ホラ、騙されてる」と 非難します。

桜田淳子が「統一教会」というだけで、歌手としての
再デビューを阻止しようとするパッシング。

私も以前は、批判していましたが、合同結婚式も
合理的なアイデアだと思えてきました。そもそも
つい半世紀前まで、結婚相手は 親が決めたり、
仲人さんが勝手に持ちこんできて、本人同士の意思
なんかにおかまいなく決まってたのではなかった
ですか。それが、“本人の自由意思に”なんて
言っていたら、結婚しない、結婚できない若者、
離婚した独身者が急激に増えてしまった。

こうなったら、“神様が決めてくれたのですから”で
納得して、どんどん結婚し、「神様が決めてくれた
相手だから、けんかしたり、別れるなんてとんでもない」と、
夫婦愛和し、仲のよい平和な家庭が築けるなら、こんな
良いことはないですな。最も現代のニーズに合って
いるかも。

なんでも、考え方一つですな。

「住職」は、「お寺の経営」という職業?

2014-03-04 11:48:14 | 虚無僧日記
ドイツ人の禅僧で、曹洞宗・安泰寺の住職「ネルケ無法」師。
歯に衣着せない語り口で、仏教界をめった斬り。

仏教のテーマは「今をどう生きる?」という問題では
なかったでしょうか。
かく言う私に、とある同業者は忠告しています。

「住職は お寺という会社の経営者。需要と供給の法則を
よくよく わきまえて いなければならない。求められて
いないものを提供しても、カストマーは離れてしまうよ」

別のお寺の住職は言います。
「住職の“職”というのは“職業”という意味。住職は
決して使命感でやっているのではない。檀家がお寺に
求めているのは“仏の教え”なんてものじゃない。
そんなものを提供することは お寺ではなく“新興
宗教”の仕事だ!」

こう言い放つお坊さんがいるからか、仏教を否定的に
見ている日本人は少なくありません。

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そうそう、すべてのお坊さんが、こうとは限らないで
しょうが、「葬式」で儲けて、ベンツなんか乗っている
坊さんを見ると、仏教ばなれは著しい。これも自ら蒔いた種。
旧仏教の衰退は“自業自得”。

これに対して、新興宗教の信者獲得には、目をみはる
ものがある。何が現代人を惹きつけるのか。そこが
私のもっぱらの関心事。