現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

さわやか律子さん

2014-03-07 22:15:34 | テレビ・映画・芸能人
「さわやか律子さん」と言えば、プロボウラーの中山律子さん。
中日新聞の夕刊「この道」に連載されている文章が、とっても
さわやか。(私のブログも 文章にその影響を受けてません?)

1970年前後の空前のボウリングブーム。その「女子プロ1期生」で
女子プロ初のパーフェクト(300)を達成したのが 1970年。
通算33勝。まさにボウリングブームの火付け役で、ボウリング界を
牽引したスターでした。

そのボウリング界が、バブル崩壊の如く凋落、低迷して久しい。
「律子さん」は今年、御歳72歳。ボウリングブームの再起に
向けて奔走している。

同じように、1970年前後 ブームを巻き起こし、その後
凋落の一途の尺八界としても、学ぶべきお話です。

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「すごかったですよ。今では考えられないくらいのブーム。
ボウリング場は、前が見えないぐらいお客さんがいて、
平日でも 2、3時間待ち。携帯電話もテレビゲームも
無かったので、新しいスポーツのボウリングに皆が殺到
したんですね」。

「女子選手はミニスカートで」と指示されて、恥ずかしかった
ですが、ボウリングは 膝下丈だと 投げにくいんです。
丈が短い方が投げやすい。それに見ている方も喜びますでしょ。 
今の若い娘は、下に見せパンを穿いているから大胆。当時は
見えないように、かえってお行儀が良くなりましたよ」。

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なんて楽しい話が満載。そして今、若くてかわいい女性を
募って「P★リーグ」を結成。テレビ出演数を増やしている。

「すごいスターが出ると 変わると思うんです。強くて人気のある
選手が生まれれば、絶対に盛り上がります」

「須田開代子さんがいたから 私もやってこれた。スポーツには
ライバルがいないといけませんね。犬猿の仲のように言われて
ましたが、プライベートではとっても仲が良かったんです」

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なるほど、女子フィギュアスケートが盛り上がったのも
「浅田真央とキムヨナの対決」でした。

中山律子さんは、「日本プロボウリング協会」初の女性会長となり、
ボウリング界の再生に日夜走り回っています。そのお仕事とは、
せっせと企業周りをして、トップに会って「お金出してください」の
お願い行脚。テレビ番組や賞金のスポンサーを募っているのです。

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「中山さんの太モモはすごかったなあ」。これ、首相在任中の
「小泉純一郎」さんの言葉。私がボウリング協会の会長に就任した
2004年の夏、首相官邸にご挨拶に伺った時のことです。
失礼でしょ、でもね、私、笑っちゃいました。あははははって。
(3/6の記事)

小泉さんが退任後、国会議員の有志でボウリングサークルができ、
毎週木曜日、ボウリング場で2ゲームほど投げて、食事を
楽しむ。その名も「ボウリング振興議員連盟」。

いやはや頭が下がります。

邦楽界でも、高円宮様を名誉総裁に、福田赳夫、岸信介、安倍晋太郎を
歴代会長にして「(社)邦楽振興協会」というのがあり、私もその
メンバーの一人でした。そして、そして、「安倍晋太郎」の息子さんの
「晋三」さんが今 総理大臣。学校教育に邦楽を取り入れるなど
支援はしていただいています。でもそれが、右傾化の片棒を担ぐようでは、
困りましたな。複雑です。










能はアヴァンギャルド

2014-03-07 22:12:36 | 虚無僧日記
『和の管楽器。打楽器の世界』から

能楽の笛「能管」の「一噌流」の家元「一噌幸弘」氏は
能管でバッハやビバルディのみならずジャズも演奏し、
テレビでも その“超絶技巧”が紹介されるなど、注目の
人です。

だって「能管」は 音程なんか無いにひとしい楽器ですから
それで、ドレミファの音程を正確に作るのですから、私も
ドキモを抜かれました。

その「一噌幸弘」のインタビュー記事に注目。

「僕のCDを聴いて、『ジャズを教えてください』と
来る人がいる。『まずは、能の古典から習いなさい』と
言うと『能ってなんですか?』と。能管はジャズを演奏
する楽器だと思っている」と。

ハハハ、「Oh Now!」で ござるよ。45年前、
慶応の後輩の徳山隆君が、私のところにきて、「牧原さん、
これからは尺八もジャズの時代ですよ」と、山本邦山の
ジャズのレコードを持ってきた。その頃の私は虚無僧本曲
一点張りで、にがにがしく思ったものだった。その後
私は演歌、歌謡曲、ポピュラー、クラシック、映画音楽、
そしてジャズと、レパートリーを広げてきたが、その
徳山氏は、今や「虚無僧本曲」の宗家に収まっている。
まさに逆転。


能はスタートの頃から今もアヴァンギャルド。一噌氏は、
能の中でアドリブで、演歌のフレーズなどいれたりして、
周りを驚かせたり、叱られたりするそうな。私も同じ じゃ。