現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

親鸞の浄土真宗

2014-03-22 20:46:46 | 虚無僧日記
昨日は天台宗の寺、今日は浄土真宗の寺へと、節操の無い私。

浄土真宗は法然上人の弟子「親鸞」を開祖とする宗派。
中日新聞に連載中の五木寛之の『親鸞』。いいですね。
親鸞のことがよくわかります。それまでは、浄土真宗
なんて“知んらん”かった。

浄土真宗は、他の宗派、禅宗、真言宗、天台宗などとは
えらく違います。まず、僧侶はほとんど剃髪していない。
有髪です。浄土真宗の僧は“坊主”ではないのです。

髪を剃らないのは、親鸞が、比叡山(天台宗)に上った時、
正式の「学僧」ではなかった。そして、法然上人門下に
走ったけれども、念仏宗が弾圧され、越後に配流と
なった時、僧籍を剥奪された。以来、親鸞は「非僧非俗 
(僧に非ず、俗に非ず)」を貫いた、という意味あいが
あるようです。

そして、「なもあみだぶつ」と 念ずれば救われる
のですから、厳しい修行をすることも、座禅をする
こともない。「位牌」も無い。「阿弥陀仏」か
「南無阿弥陀仏」の六字の名号以外、他の仏像
(釈迦如来、薬師如来など、さまさざまな如来、
菩薩の像)は一切ない。「般若心経」も読まない。
お彼岸やお盆にお墓参りをすることもない。

超、省略。そのシンプルさが、中部地方に深く根を
降ろした一因でしょうか。愛知県では、各家々で、
故人の月命日には、檀家寺の住職に来ていただいて、
お経をあげていただくことになっています。
「今日は、ほっす様(おす様)が来ますので」というのを
よく耳にします。

毎日(毎月)の墓参り、月命日の法要をきちんとして
いれば、彼岸やお盆にだけ墓参りといった、ことさら
特別のことをしなくても良いというのが、この地方の
「浄土真宗」です。

檀家廻りが、寺の住職の結構な収入源になります。
他宗、浄土真宗でも他県の寺では、檀家に出向いて
いってお経をあげるという風習はないようで、
愛知県の浄土真宗のお寺さんは、うらやましがられて
います。


「姜尚中」の講演を聴きに

2014-03-22 20:31:25 | 虚無僧日記
3/22 名古屋の「東別院」で「姜尚中(カンサンジュン)」の
講演があるというので、行ってきました。

「東別院」というのは「浄土真宗大谷派」(京都の「東本願寺」)
の「名古屋別院」です。元禄3年(1690年)尾張藩の第2代藩主・
「徳川光友」より、織田信秀の居城「古渡城」の跡地 約1万坪の
寄進を受けて建立されたもので、名古屋市内では最大のお寺です。
本堂は、昭和20年の名古屋空襲で焼け、昭和41年(1966年)
再建。外陣だけでも450畳の広さ。

行って驚きました。今日は、名古屋教区の第20組の主催。
第20組は「中村区内の37カ寺」の集まりというのですが、
広い堂内にぎっしり、1,000人以上です。

「仏教離れ」などと言われますが、どうしてどうして、名古屋は
真宗王国であることを見せつけられました。しかし、平均年齢は
70歳以上でしょう。

さて、講師は、今をときめく「姜尚中(カンサンジョン)」氏。
といっても、私は名前しか知りませんでした。今日お集まりの
方々の多くが、たぶん「姜尚中」の本など読まれていないで
しょう。ですから「姜尚中の名前に魅かれて」ではなく、
ひとえに「真宗」の組織力でしょう。

「姜尚中」氏については、在日二世という偏見と差別からか、
悪い評判ばかり耳にはいってきます。いや、ネットで目にします。
しかも、4月からは、キリスト教の大学の学長に就任します。
それだけに、なぜ「講師」として招いたのかが興味のあるところ
でした。

講演のテーマは「心」。「姜」氏は、息子が26歳で自殺(病死とも)
という悲しみ。東日本大震災で亡くなった多くの方々、その遺族の
方々と接して、『心』という小説を執筆、刊行されたとか。
その本を執筆するに至ったお話。1,000人もの人を前に、もの静かに、
よどみなく話される、その力量はさすが。


「メール」 あきらめ~る?

2014-03-22 12:17:58 | 虚無僧日記
パソコン音痴の私。
メールは「 goo3360_february@mail.goo.ne.jp 」という長い
アドレスです。“最初はグー”というわけで、Gooで申し込んだら、
“お勧め”がこれだったのです。もっと短くカンタンなもので
良かったんでね。

さて、その「Gooメール」。「3月から有料になります。
月200円」というのです。また「UFJ三菱東海銀行」を
かたるニセメールのたぐいかと、半信半疑ながら、「手続きを
しないと、今までの履歴も、登録されている他人のアドレスも
すべて消えます」というので、一応、現金引き落としの
手続きをしました。

ホントに有料なんですかね。知人に聞くと「無料のメールなんか
いくらでもある。変えたら」と言われます。でも、これで登録
されている方からのメールが来ないことになるので、やっぱり
困ります。

Gooメールで送信しても、相手に送られない場合も度々
あります。全てのメールに送信できるわけではないんですね。

今、二箇所に送ったメールが、どうやら届いていないようです。
送ったつもりが送られていない。しかたないんですかね。
「あきらめーる」ですか。


近江路へ

2014-03-22 12:05:21 | 虚無僧日記
3/21一絃琴の眞道さんのお供で、東近江の○○寺へ行って
参りました。彼岸会(ひがんえ)の法要の後の演奏です。
近江路は なんと、みぞれ。山はうっすら雪化粧。
“暑さ寒さも彼岸まで”明日からは 春かしらん。

村の小さなお寺に檀家さんが30人ほど、一絃琴と尺八の
音に堪能していただきました。

感動してくださる純朴な方が、まだ居られることに、ただ
感激です。

すぐ、南には「愛知川」。愛知川と書いて「えちがわ」。
「愛知県」から100km離れているのに、ここも昔は
「愛知郡」でした。同名の由来を調べているのですが・・・。


近くには、紅葉の名所「永源寺」。ここには、600年前
「一路」という居士が 訪ねてきたという史料が残されて
います。

「湖東三山」と呼ばれる「西明寺、百済寺、金剛輪寺」。
近江ロは、タイムスリップしたような、虚無僧にはピッタリの
風景です。でも人が居ない。

帰路「多賀大社」にお参り。ここは「延命長寿」の神様。
20年前、ここを訪れた時は、人っ子一人いなかったですが、
最近、伊勢神宮の影響でしょうか、老若男女、三十人ほどが
お参りにきていました。

神社の境内に「蕎麦屋」さんがあります。その名も「寿命そば」。
実は、20年前、寒さの中、ここでいただいた「蕎麦」の味が、
ずっと忘れられなくて、寄ったのであります。丁度4時で
「終了」の札が掛けられましたが、「ここの蕎麦の味が
忘れられなくて、20年ぶりに来ました」と頼んだら、
特別に作ってくれました。ありがとう!

「多賀大社」のHPにも書かれていました。「だしの香り高さは
絶品です。ぜひご賞味ください」と。ほんとに、その通りです。