現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「半僧半俗」から「非僧非俗」に

2015-05-06 04:20:56 | 虚無僧日記

虚無僧は「半僧半俗」。これでは「半分そう(僧)であって半分“賊”」

「聖と賊の双方を往来するもの」とか、「悟りきれてない、未熟者」

とも受け取られかねない。実はそうなのだが。

「非僧非俗」とも云う。「同じ意味」と説かれているが、そうだろうか。

「僧に非ず、俗にも非ず。そのどちらでもない」というのだから、

「半僧半俗」とは、似て非なるもの。

その「僧でもない俗でもない」生き方こそが虚無僧なのだ。

最近、「虚無僧は“僧”ではない。“俗”でもない生き方」と考えるようになった。

「仏教だとか禅宗の一つ」だとかにこだわる心を捨てた。そしてまた

「俗に属せず」、「俗人ではない存在」でなければならない。

 

今日の占い。「仏に近づけば近づくほど、己れの至らなさが見えてくる」。

そうなのだ。虚無僧とは、己を捨てて、謙虚に、下に下に下がる生き方。

世塵の最下層で生きる「聖」なのだ。