5/29 中日新聞・文化欄に 花園大学教授の「佐々木 閑(しずか)」氏が寄稿。
『お布施とは何か-誠実な生き方を称賛』。
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お坊さんとは「世俗の生産活動を放棄し、世間の価値観に
従わずに生きていく人たち」。しかしこれはね大変虫のいい
生き方である。普通なら世間からひんしゅくをかう。
「みんな汗水たらして働いているのに、好きなことだけ
やって生きていこうとは けしからん。働かざる者 喰うべからず。
さっさと働け」ということになる。
そこで、釈迦は弟子たちにこう言った。
「私たちは、世間の皆さんが苦労して働いている横で
仏道修行などという世間離れしたことに人生を懸ける横着者である。
しかし 人に どう言われようと、この道を進むしか我々の生きる道はない。
だから、我々は、ののしられようが、石を投げられようが、ひたすら
世間のみなさんに頭を下げて、食べ物をもらって歩く。世間の人たちの
厚意にすがって生きるのである」と。
実際、石を投げられたり、冷たく追い返されたりすることもある。
それでも じっと耐えながら、自分の信念を貫いて生きる。
その嘘偽りのない生き方に共感して、「食べ物や着物を施して
やりたい」という人も現れる。
布施は、修行に打ち込んでいる坊さんへの称賛の証しであり、
「修行を積んで、人々に生きる道を指し示してください」という
期待への証しでもある。
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と、まあ、布施(喜捨)する意義、目的をわかりやすく説明している。
ありがたや。私は「布施してもらえる自分になれるよう、自分みがきが
修行と心得る。
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