現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

私のCDと画像がYou-Tubeに

2015-05-15 17:26:59 | 虚無僧日記

You-tubeで見つけました。私のCDに私の写真が貼り付けられて。

アップしてくれたのはロシアの尺八家、サーシャ。

写真は、音楽とまったく脈絡なく、片っ端から並べただけ。

ちょっと音と合わず苦笑。それにしても、私も知らない写真がいっぱい。

どこから見つけてきたのでしょう。びっくりです。私のすべてが暴かれてます。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=17dGCca8oLQ


「青酸カリ配られ」

2015-05-15 16:51:40 | 虚無僧日記

中日新聞 5/15 第一面の左上に、縦書きで

「青酸カリ 配られしこと 敗戦忌」の文字、ひときわ目立ち

ギョッとする。「戦後70年 平和の俳句」の一首だそうだ。

詠んだのは静岡県磐田市の「白井みつゑ」さん。88歳。

 

子供の頃、母の生家に遊びにいって、棚の中に茶色の小瓶が

あるのを見つけた。青酸カリだった。「戦争末期、自決用に配られた

ものだ」と教えられた。おじは笑って「いつでも 死にたきゃ やるよ」と。

 

「国民の安全を守るため」と声高に説く 安倍総理。70年前、国は

国民に自決を強要した。いったい何を守るための戦争だったのか。

また、歴史は繰り返す。アホらしいか。


暗中に明を灯す

2015-05-15 16:51:29 | 虚無僧日記

虚無僧も 『マッチ売りの少女』状態。「おじさん、お願い、マッチ買って」。

暗く悲しい話だが、かつての日本人には ジ~ンとくる好きな話だった。

そして、『フランダースの犬』。これはイギリス人の作だが、舞台は

ベルギーのフランダース地方。日本では人気の この「お話」は、

現地ではすこぶる不評だとか。「なんで こんな暗い話を、日本人が

好むのか判らない」という。

そんな「日本人の不思議」を探求する番組があった。

結論は「日本人は、信義や友情のために 敗北や挫折を受け入れることに、

ある種の崇高さを見いだす。“滅びの美学”をもつ」と。『忠臣蔵』もそうだ。

赤穂義士たちは 最後 切腹させられたからこそ、英雄となった。

この「フランダースの犬」はアメリカでは、ハッピーエンドになるように

改作されているとか。オ国柄でストーリーも変えられる。


私も、“滅びの美学”が大好きな 根暗な人間だった。それだけに、

今は 「暗を明に変える虚無僧であらねばならない」と、務めて努力している。

足の悪い男性が、ヨタコ ヨタコ 私の方に近づいてきた。

「ちょっと聞くが、あんた人を殺したことがあるかネ」と。一瞬躊躇したが

「はい、何人も・・・・。言葉で殺したかも」と答えると、「俺は目も悪い・・・・、

生きていくのも辛い、殺してくれ」と。

最近、自暴自棄になった男が、車を暴走させたり、無差別に人を

刺したりする事件が相次ぐ。 気持ちが判る気がするのは私だけか?。

「お望みなら、ここに刀が」と、脇に差した袋に手を掛ける。(中は鞘のみ)

「この刀は、明暗双打の活性剣。明と暗、双方の迷いを断ち切る“活性剣”」と

わけのわからぬことをしゃべって、尺八を一吹きすると、また男は、力なく

ヨロヨロと行ってしまった。




「崖っぷち」

2015-05-15 16:19:36 | 虚無僧日記

今日の運勢。「崖っぷちだが、望みはまだある」。

「パチンコ大賞」の発表が20日に迫った。入賞者には事前に

連絡があるのか。毎日 郵便受 を のぞくが、うれしい知らせは来ない。

やはり「できレース」で、入賞者は初めから決まっているのかとも

思ってしまう。賞金50万円を当てにして、さんざん大判振る舞いを

してしまった。悪い性格、一向に直らない。50万円が得られないと、

家賃も光熱費も自動車税も一切払えず、崖っぷち。

 

中日新聞夕刊 『この道』に 連載中の「元チューリップのメンバー、

財津和夫」さん。「フォークのさきがけ、日本には まだ無い音楽、

みんな驚くぞ」と 自信をもって出した第一弾、第二段、全く売れず。

所属プロダクションからは「今度売れなかったら解散」との宣告。

崖っぷちに追い詰められて出した『心の旅』がようやくヒット、とか。

 

その前に連載していたのは、作家の「森村誠一」氏。ホテルマンを

やめて作家を志したものの、最初のうちは原稿を持って行っても、

どこの出版社も門前払い。原稿を受け取っても もらえなかったとか。

みんな崖っぷちの人生から這い上がってきた。

がんばろう。今が正念場だ。

 

 


一休と乞食

2015-05-15 04:44:35 | 一休と虚無僧

これも、江戸時代に創られた『一休関東咄』の
中の小話。

一休が、裸の乞食を見て、哀れみ、小袖を脱いで
差し出すと、その乞食は、喜ぶわけでもなく、礼も
言わず、その小袖に腕を通した。一休が「小袖を
もらって嬉しくはないのか」と言うと、その乞食
「おまえさんは、私に小袖をくれて、嬉しくない
のか」と。そこで一休、ハッと気づき「この乞食
はタダ者ではない。私の愚かさを晴らしてくれた。
ありがたや」と、乞食を伏し拝むと、乞食の姿は
忽然と消え、小袖のみが残っていた。

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虚無僧はこの“乞食”と同じ立場なのだ。布施
する方が「布施させていただけて有難うございます」。
なのだ。

喜捨いただくと、つい「ありがとうございます」と
言ってしまう私。すると「“有難う”は こちらが
言うことです」とたしなめられたことが、二、三度
あった。

よく、親が子供に「おまえが小さい時は、あれも
これもやってやったのに、恩知らずな」と愚痴る。

その時、あれもこれもしてあげることに、親は
十分喜びを感じていたはず。「子は親を喜ばせる
ために生まれてくるのだ」という話にも通じるか。


雀は2枚舌?

2015-05-15 04:43:39 | 虚無僧日記

昔話の『雀のお宿(舌切り雀)』の話し、「あれっ?
変だぞ」って思いませんか。

糊(のり)を食べて、お婆さんに舌をちょん切られた
はずなのに、お爺さんが訪ねて行くと「チュンチュン、
お爺さん、こちらですよ。よくきてくれました」と
言葉を発する。舌がないのにしゃべれるって、なんか
おかしくありませんか?

こんな珍回答がありました。
「雀は2枚舌です。一枚は、ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ
人の噂話をし、人を責めたりする“悪い”舌。その舌は
切られたが、もう一つの舌で、人の道を説く。そう
「欲張ってはダメよ」と諭す舌。

なるぼと。

ところで「舌切り雀」の原典とされる『宇治拾遺物語』の
「雀報恩の事(腰折れ雀)」の話はちょっと違う。

子供に石を当てられ、腰の折れた雀を、おばあさんが助ける。
やがて、怪我も治って雀は 元気に飛び立っていく。その後、
何日かして、その雀がひょっこり帰ってきて、一粒の種を
落としていく。

その種から芽が出て、やがて大きな瓢箪に。その瓢箪の
中からは お米や金銀がざっくざっく。

それを聞いた欲深ばあさん。雀に石を投げて怪我をさせ、
その手当てをしてやってから離した。すると数日後、一羽の
雀が現れ、種を落としていった。(しめしめ)ところが、
その種から実った瓢箪からは 毛虫、ムカデ、蜂、蛇といった
魑魅魍魎が・・・・・


なるほど、石を当てられた仕返しというわけ。この方が少し
リアルである。