ケイの読書日記

個人が書く書評

「死との約束」を読んで 完結編

2005-03-12 15:00:55 | Weblog
 色々なトラブルはあったが、やっとブログを書く方法がわかった。これからどんどん書いていきたい。
 この「死との約束」というのは以前テレビで放映していた「死海殺人事件」のことだと最初の10ページほど読んだら見当がついた。しかし私は最初のほうを見ただけで何かの用事のために見ることができなかった。それに小説の方は読んでいないはず。しかし1/4ほど読んでほとんどすべての登場人物がでそろったら、もうわかってしまったのである。誰が殺され、誰が殺し、その動機も。これは、私が以前このミステリを読んだことがあるが、すっかり忘れてしまっているだけなんだろうか。
 それにしては、他の部分はさっぱり記憶に無い。日本人にとってエキゾチックな中東が舞台だし、あんな横暴なバアさんが出できたなら、覚えているはずだけど。話している相手の肩越しに誰かを見て思い出す、という設定は「カリブ海の殺人」と同じだ。
 このミステリは、ちゃんとしたトリックがあるわけでなく心理を推理することで成立しているから完成度が低いように私には思われる。それでも楽しく読めた。
 キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の聖地を、めぐる旅の途中の事件だから、宗教的な知識があれば興味深く読めただろうが、知識が無くてもそれなりにおもしろい。
 例えばアラブ人の通訳マーモード(彼はアラブ人ではあるがミッション系の学校に言ったらしい。だから通訳してるんだ)はイスラム教徒だがユダヤ教徒が昔からどんなに悪いことをしたかキリスト教徒である旅行者たちにのべつまくなししゃべりまくっている。パレスチナ紛争の前はユダヤ教徒とイスラム教徒は平和的に暮らしていた、と新聞に書いてあったから、少し以外だった。そりゃ宗教が違えばこぜりあいが起こる方が自然だ。
コメント
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