ケイの読書日記

個人が書く書評

ステーグ・ラーソン「ミレニアム2・火と戯れる女」㊦

2012-04-07 12:49:30 | Weblog
 「ミレニアム」が続いているので、更新して無いと思われているかもしれませんが、ちゃんと更新してますよ!! 1と2、㊤と㊦で違うんですよ。


 強制売春や人身売買の調査をしていた新人ジャーナリストと彼の恋人が殺された。凶器の銃からリスベットの指紋が見つかり、彼女は殺人の容疑者として指名手配される。

 どうしても、リスベットが犯人と思えないミカエルや、リスベットの支援者達は、それぞれに事件の真相を探ろうとする。

 「火と戯れる女」とはもちろんリスベット。彼女は13歳になる直前に、文字通り火と戯れて、ある男を焼き殺そうとしたのだ!!
 その時の因縁の男“ザラ”と決着をつけようと、リスベットは死地に赴く。ミカエルにたった一行書き残して…。

 「いままで友だちでいてくれてありがとう」

 ああ、泣いちゃうね。この150cm40kgの小学生のような体格の女の子は、たった一人で世界と戦うつもりなのだ!!


 読んでいると…吉田秋生の名作マンガ「バナナフィッシュ」の主人公・アッシュを思い出す。ただ、アッシュには英二という心を許した友達がいたが、リスベットにはいないから、それが悲しい。

 これは㊦巻だが、話はこれで終わらない。「ミレニアム3・眠れる女と狂卓の騎士」につながっていく。
コメント
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