『怪笑小説』という短篇集の中の1作品。すごく気に入った。ストーリーが、というより題材が。
東京都心へ3時間かかる『しろかね台分譲住宅』。緑が多く環境がいい(内心は値上がりを期待)という事で、引っ越してきた家族達は、バブル崩壊、転売してもっと都心の近くに住もうというアテがはずれ、ガックリきている。
そんな折、分譲住宅の道の真ん中に、他殺体が転がっているのを発見!
住民達は恐る恐る他殺体を眺めていたが、彼らの取った行動は驚くべきものだった。
ここで他殺体が発見されると、家がもっと値下がりする。だから警察に連絡するのではなく、どこかに捨てに行こうというの!!
ここでは、殺された男の身元も,動機も,殺害方法も全くどうでもいい。ただ、自分達の家の市場価値を落とす、憎い物体となっている。
そうだよね。自分の家の前で他殺体が発見されたら、本当に困るだろう。
それだけじゃない。オ○ム真理教の道場が同じ町内にあっても、ヤクザの組事務所が近くにあっても、騒音おばさんが隣に住んでいて、大音量でラジオをつけていても、我が家の市場価値はかぎりなくゼロに近づく。
家を買うことは、本当に大きなバクチです。
若者達よ!! バブル崩壊後の、住宅価格の下落の恐ろしさを覚えていないだろう(当たり前か)
同じ分譲地内の、売れてない家が、折込チラシに載るたびに、200万円・300万円・500万円と値引きされていくのだ。
これじゃあ、必死になって働いて、ローンを返済していくのがバカバカしくなるのは当然。あの頃は、こういったトラブルが各地で相次いだなぁ。
東京都心へ3時間かかる『しろかね台分譲住宅』。緑が多く環境がいい(内心は値上がりを期待)という事で、引っ越してきた家族達は、バブル崩壊、転売してもっと都心の近くに住もうというアテがはずれ、ガックリきている。
そんな折、分譲住宅の道の真ん中に、他殺体が転がっているのを発見!
住民達は恐る恐る他殺体を眺めていたが、彼らの取った行動は驚くべきものだった。
ここで他殺体が発見されると、家がもっと値下がりする。だから警察に連絡するのではなく、どこかに捨てに行こうというの!!
ここでは、殺された男の身元も,動機も,殺害方法も全くどうでもいい。ただ、自分達の家の市場価値を落とす、憎い物体となっている。
そうだよね。自分の家の前で他殺体が発見されたら、本当に困るだろう。
それだけじゃない。オ○ム真理教の道場が同じ町内にあっても、ヤクザの組事務所が近くにあっても、騒音おばさんが隣に住んでいて、大音量でラジオをつけていても、我が家の市場価値はかぎりなくゼロに近づく。
家を買うことは、本当に大きなバクチです。
若者達よ!! バブル崩壊後の、住宅価格の下落の恐ろしさを覚えていないだろう(当たり前か)
同じ分譲地内の、売れてない家が、折込チラシに載るたびに、200万円・300万円・500万円と値引きされていくのだ。
これじゃあ、必死になって働いて、ローンを返済していくのがバカバカしくなるのは当然。あの頃は、こういったトラブルが各地で相次いだなぁ。